ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド・プールB第4戦が2023年3月13日、東京ドームで行われオーストラリアがチェコ共和国を8-3で下し1次ラウンド突破を決めた。これにより韓国が最終戦を待たずに1次ラウンド敗退が決まった。
練習不足によるコンディション調整の失敗も
オーストラリアの結果次第では1次ラウンド突破の可能性を残していた韓国。地元メディアはオーストラリア勝利に伴う自国の1次ラウンド敗退を一斉に速報した。
OSEN(WEB版)は、「また1次ラウンド脱落、『4強目標』は井の中の蛙 無駄な夢だった」とのタイトルで自国代表を酷評した。
同メディアは、韓国はプールBで日本に続く2位を目指したが、初戦のオーストラリア戦を落とし計画に狂いが生じたと解説。日本戦だけを考えてオーストラリア、チェコ共和国、中国には無難に勝てると予想していたが、結果は1次ラウンド敗退で「井の中の蛙」だったと指摘した。
そして試合内容も良くなかったとし、独自に原因を分析した。2月に米アリゾナ州で行った強化合宿では悪天候のため練習試合が中止になるなど練習不足によるコンディション調整の失敗があったと指摘。なかでも投手陣の多くが不調に陥り、自信を喪失した投手陣は多くの失点を余儀なくされたと解説した。
韓国にはファイティングスピリットなかった
WBCは予想がつかない短期決戦とはいえ韓国は無気力だったとし、優勝を目指して最強の戦力を整えた日本が相手では戦力的に劣るのは仕方のないことだが、韓国には「ファイティングスピリット」がなかったと厳しい論調で伝えた。
スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、「台中→高尺→東京大惨事...WBC3大会連続脱落、何が問題なのか」とのタイトルで記事を公開。13年、17年大会に続いて1次ラウンド敗退となった要因を独自分析した。13年は台湾の台中インターコンチネンタル野球場、17年は韓国・高尺スカイドームでそれぞれ1次ラウンドが行われた。
同メディアは、代表チームは2月の米アリゾナ合宿を終えソウルに帰国し、強化試合のために大阪に移動してその後、本戦が行われる東京に移動したと説明。本戦まで歴史的な移動を余儀なくされたが、これは言い訳に過ぎず「今大会で世界との実力差を切実に痛感した」との見解を示した。
日本との投手力の違いはもちろん、国際試合での戦略、選手起用などに抜け穴があったと指摘。韓国プロ野球リーグが、米国、日本のリーグに次に位置するというにはあまりも惨めな結果だとし、日本と肩を並べ競うほどの競争力がないという事実が確認できたと主張した。
韓国は長らく国際大会での低迷が続き、野球人気向上のため今大会は4強を目標としていた。
WOW. Baekho Kang comes off the bag while celebrating and is ruled out ??
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) March 9, 2023
??: FS1 and the FOX Sports App pic.twitter.com/yMng10cysK