韓国にはなぜ山本由伸がいないのか WBCで現地メディアが指摘した、日本投手陣との「差」とは

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   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド・プールB第4戦が2023年3月12日、東京ドームで行われ日本がオーストラリアを7-1で下した。先発の山本由伸(オリックス、24)が4回を投げ1安打無失点8奪三振の快投。5回以降は4人の投手リレーでオーストラリア打線を1点に抑えた。

   満を持して1次ラウンド最終戦に登板し存在感を示した山本。韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)はオーストラリア打線を封じ込めた山本の投球を絶賛し、「日本最高投手の三振ショー、韓国にはなぜこんな投手がいないのか」とのタイトルで記事を公開した。

  • WBC韓国代表(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
    WBC韓国代表(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • WBC韓国代表(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

日本は基本を重視

   同メディアは、「山本は若い投手だが完成度において日本球界最高の投手だ」と手放しで称えた。球が速いだけではなく157キロの速球を基本とし、スプリット、カットボール、カーブなど多彩な変化球を駆使する投手であり、オーストラリア戦では打者13人に対して8個の三振を奪い真価を発揮したと伝えた。

   そして山本は身長178センチ、体重80キロと大谷翔平(193センチ、95キロ)のように体が大きくはないが、「どうしてこのようなスタミナと強いボールを投げることができるのだろうか。なぜ韓国にはこのような速球投手が誕生しないのか」と疑問を投げかけ、日韓の投手指導法を比較しながら独自に分析した。

   同メディアは、山本の完璧な投球バランスは下半身の活用にあると指摘した。日本は基本を重視し、特に若く幼い投手は下半身の訓練を重点的に受けると解説。下半身のバランスが完璧に取れるまで変化球を投げず、下半身のバランスがしっかり取れた後に技術練習に入ると分析した。

   一方、韓国の学生は下半身のバランスが完成する前に変化球を学ぶとし、なぜならば目の前の成績が重要だからであると主張した。

   記事では日本の指導法を建設工事に例え、基礎工事がしっかりしていれば危機に立たされても容易に崩れないと解説。一方、国内トップクラスの投手であると自負していた韓国の若い投手らが、今大会5万の観衆の前でストライクすら投げられないという恥ずかしい事実を反省しなければならないと厳しい論調で指摘した。

   さらにこのようなことを繰り返さないためには幼少時代の基本練習から始めなければならないとし、「失敗の中に学びがなければまた失敗するだけだ」と締めくくった。

   韓国は1次ラウンド初戦でオーストラリアと対戦し、7人の投手を繰り出し10安打を許して8失点。第2戦の日本戦では投手陣が総崩れし13安打13失点と大敗した。

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