「母はルッキズムの権化」「美人の人生を歩みたい」 10代で整形した・させられた2人の少女

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「ルッキズムの権化」母との関係

   そもそも、どのような親子関係だったのか。母の人物像を振り返る。

「私が小学生の頃は、勉強しなさいと怒るとランドセルの中身を庭にぶちまけて『取ってこい』というくらい過激なしつけをするような人でした」

   りのこさんの幼少期から、母は暴力を伴う気性の荒さがあり支配的な行動も多々見られた。中学時はよく反抗していたものの、高校の頃は大学進学に差し支えては困るため、わりあい従順に振舞っていた時期でもある。

   極めつけは、「母はルッキズムの権化」。美意識が高く、未整形ながら美人であると自負していた。ルックスを含め子供に対する理想が高く、りのこさんには「(父方に顔が似て)不憫、本当に嫌」「目が残念」などの発言を繰り返していたという。

   社会経験を積んだ今、りのこさんは、子供の整形を主導するような親について次の見解を示す。

「何をどうすればいいか本人も分かってない時期に、親が自分好みの顔に作り替えたいと思うのは親のエゴを感じます。本人がしたいと言った時に、改めて考えてあげるのが良い」

   整形させるとしても、「すぐにしたいからと決めてしまうのは本当に危険です。親も含めてカモにしようとする医者もいる」と手術方法やリスクをはじめ、料金形態、医者選びなど、丁寧に下調べする必要を訴えた。なかには低価格をうたう広告で誘われ、高額なプランを提示されるケースがあるという。

りのこさん(オンライン取材より)
りのこさん(オンライン取材より)
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