盛る文化はルッキズムを加速させる?
長田氏は、若者の間でビジュアルコミュニケーションが主流になっている現状を受けて、ルッキズム(外見至上主義)が加速するリスクはあると危機感を表す。もっとも一概には言えず、「外見至上主義的な価値観との距離感を調節している子もいる」と補足する。
盛る文化はネガティブな面だけでなく、「根底にはエンタメとして『盛る』を楽しむというのがある」。時代に合わせて変化しながら、自分の理想像が可視化され、人に共有するような文化は存続するだろうとした。
「『盛るに疲れたらそっちに行こう』って、逃げ道になる第三の場所(プラットフォーム)がおそらく出来てくる」とし、デジタルネイティブの若者は上手く付き合っていくだろうとの見立てだ。
整形に関しても、「個人の自由」とする寛容さが若者にはあるとし、長田氏はこう述べる。
「整形して生きやすくなった子たちもいるので、『個人の自由だし選択肢のひとつとして増えたなら良かったよね』って感じの方が良いのかなと思います」