高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
放送法解釈めぐる「行政文書」が「正確性は当てにならない」理由

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日時不明の電話も

   もう一つ、2015年3月9日「高市大臣と総理の電話会談結果」も見よう。このタイトルは《総理と高市大臣の電話会談結果》とするべきだろう。しかも、高市大臣から総理に電話となるが、日時不明となっている。これでは情報メモの信憑性はない。ちなみに、高市氏は、放送法に関する総理との電話会談も否定している。

   資料を出した小西議員に対し、いずれも高市氏は当事者として否定した。となると、議論の順番としては、小西議員が反論する番だ。これらの行政文書を書いた人から話を聞くという手順だろう。どうなるか見ものだ。その際、小西議員がどのように今回の行政文書を入手したのかも議論になるだろう。

   なお、本件の全体の構図は、筆者のYouTube チャンネルの動画「小西文書は行政文書だ!それがどうした?くだらない総務省の内部抗争です【マスコミ必見】」でも解説している。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。


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