親が子に整形させるケースも
美容整形とルッキズムをめぐって起こりうる社会問題の一つには、就職の場面が挙げられる。企業が採用時に美醜を加味しないか、という可能性だ。谷本教授は外見差別を防ぐ法整備も有効な対策だとした。
親が未成年の子供を整形させようとする事例もみられる。このような状況には、「自己決定権の尊重」が必要だと危機感を示し、深刻な場合は美容外科業界によるガイドライン策定を提言した。
「救われる人がいることも意識しつつ、そこからこぼれ落ちるものや、あるいは普及がはらむリスクは社会全体で注意して見守っていく必要がある」
アンケートでは、女性だけでなく男性も多数が「外見による差別や評価を受けたことがあると思う」と答えている。谷本教授は、ルッキズムは男女共通の問題だと指摘する。