ふるさと納税で「美容整形」驚き広がる 返礼品に優待券、120件申込の自治体も...なぜ導入?

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   年々多様化するふるさと納税の返礼品。各自治体の競争が過熱する中、ついに「美容整形」まで対象となった。

   昨年度から提供を始めたある自治体は、120件の申し込みがあったと取材に答えた。

  • 総務省ウェブサイトより
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  • ふるさとチョイスより
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30万円優待券も

   ツイッターで2023年3月上旬、美容整形大手「湘南美容クリニック」のチケットがふるさと納税の返礼品に選ばれているとして話題となった。

   J-CASTニュースが調べたところ、神奈川県藤沢市と福岡市で提供している。驚きをもって受け止めた人は少なくなく、「なんでもありだな」「ふるさと納税に整形が入る時代本当にヤバいな」と違和感を示す人も。

   美容外科医を名乗る人からは「考えたことあるけど実現できるんだな...すごい」「美容医療で節税できる時代か!」「1本とられたなぁー、公金から取るのが1番安定だよな」「世も末だと思ってるのは私だけ??」とさまざまな声が寄せられた。

   藤沢市では、美肌治療(寄付金額4万円)、たるみ・小顔レーザー(15万円)、目元の若返り施術(73万円)などの利用券を用意する。

   福岡市は、湘南美容クリニックの全治療に利用できるギフトチケットを3種類揃える。1万円の寄付で3000円の優待券、10万円で3万円、100万円で30万円となる。

チケットは「大人気」

   各自治体はどのような理由で採用したのか。

   藤沢市財政課は取材に、「事業者様から登録のご相談がありました」と話す。

   国で定める地場産品基準を満たし、併せて、▽原則として市内に本社や事業所等があること▽各種法令を遵守した生産、製造等を行っていること、などの事業者登録要件も問題ないため、登録した。

   22年12月に審査を終え、以降掲載している。これまでの申込数は「個別の件数はお伝えしていない」。寄付受付サイト「ふるなび」では、たるみ・小顔レーザー利用券は「大人気」「ふるなびイチオシ返礼品」と紹介されていた。

   福岡市も、返礼品は随時公募している。湘南美容クリニックは昨年度に登録し、申込は22年12月末時点で120件あった。財産活用課が取材に明かした。

   湘南美容クリニックを運営する「SBCメディカルグループ」(東京都新宿区)に、申し出の経緯などについて取材を申し込んだが回答はなかった。

   SBCは23年1月に、藤沢市のふるさと納税についてはプレスリリースで公表している。同市が開業の地で、「ここ藤沢市で成長させていただいたという想いから『何か藤沢市に美容医療で貢献できることは無いか?』と考え、ふるさと納税の返礼品として美容医療体験を返礼品として取り扱っていただくことをご承認いただき、提供することに至りました」と説明している。

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