「速い速い」「死にそう笑」時速183kmで一般道暴走...笑い声も 動画物議、県警が認知・捜査中

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   神奈川県川崎市内の国道246号線を最高時速183キロのスピードで走る様子を撮ったとみられる動画がツイッターで取り上げられ、物議を醸している。県警は、動画を認知して捜査を始めたと取材に明らかにした。

   「早すぎるしやばい笑」。こんなコメントが画面に出て、車の後部座席から運転席を撮ったシーンが映る。コメントの後には、運転者とみられるSNSのアカウント名も示されていた。

  • 右カーブ前で「速度おとせ」の標示が(Googleストリートビューから)
    右カーブ前で「速度おとせ」の標示が(Googleストリートビューから)
  • 183キロを出して国道を走行(投稿された動画から)
    183キロを出して国道を走行(投稿された動画から)
  • 右カーブ前で「速度おとせ」の標示が(Googleストリートビューから)
  • 183キロを出して国道を走行(投稿された動画から)

エンジン音を鳴らして曲がると、「ヤバい」と同乗者から苦笑

   外国車を運転する若い男性は、高速道路の高架橋下のような一般道の追い越し車線をかなりのスピードで走っているようだ。車の中は、笑い声が響き、助手席には、友人とみられる若い男性がいた。

   しばらくして画面が切り替わり、運転者が左手にタバコを持ってハンドルを握り、交差点を右折するシーンが出てくる。

   うなるようなエンジン音を鳴らして曲がると、「ヤバい」と同乗者から苦笑が漏れる。追い越し車線に入って、前にいるタクシーの後ろに着くと、加速しながら左の走行車線に出た。そして、時速100キロまでスピードを上げ、あっという間にタクシーを追い抜く。運転者の男性は、追い越し車線に戻って、エンジンをうならせながら、そのまま120、130キロと加速した。

   「速い、速い」と笑い声が出て、メーターはどんどんと上がっていく。「死ぬ~」と同乗者から苦笑が漏れると、車は183キロのスピードに達した。右カーブにさしかかって、「うお~」との声が出たところで、動画が終わっている。そのシーンでは、「長津田までなのに死にそう笑笑」とのコメントが画面に出た。

   長津田とは、横浜市緑区内の長津田駅方向を指すようだ。

   この動画は、約40秒の長さがあった。ツイッターで2023年3月6日、一般道で180キロ出してはいけないと取り上げられ、まとめサイトも紹介する騒ぎになっている。

120~130キロほどのスピード超過、過去には逮捕ケースも

   動画は元々、自動車整備士だという20代男性がインスタグラムに24時間で消えるストーリーの機能を使って投稿したと指摘されている。この騒ぎで、インスタのアカウントは非公開になった後、削除されている。運転者の男性だとされたアカウントも、削除された模様だ。

   投稿された動画の内容が事実なら、運転者男性は、川崎市高津区内の梶ヶ谷交差点を右折して国道246号線に入り、長津田方向に走って、宮前区内の馬絹陸橋上で183キロのスピードを出したとみられる。その先に右カーブがあるため、グーグルのストリートビューを見ると、「速度おとせ」の道路標示が出ていた。

   神奈川県警の交通指導課は3月7日、J-CASTニュースの取材に対し、ツイッターで動画が取り上げられていることを認知し、動画の内容について捜査していると明らかにした。

   馬絹陸橋付近は、制限速度が50~60キロだという。120~130キロほどのスピード超過になる計算だ。道路交通法によると、50キロ以上の超過では、免停以上の行政処分になり、超過の程度が大きければ、重い刑事処分が科せられる可能性があるようだ。

   過去には、逮捕されたケースがいくつか報じられている。毎日新聞の2015年6月18日付朝刊記事によると、当時20代の男性が制限速度60キロの国道を時速172キロで走って、友人に自慢しようとユーチューブに動画投稿し、群馬県警に道交法違反(速度超過)の疑いで逮捕されている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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