侍ジャパンの不安要素か 救援左腕2人が不調...「勝負所で出すのが怖い」の懸念

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   WBCに向け、実戦を重ねて調整している侍ジャパン。大谷翔平(エンゼルス)、ラース・ヌートバー(カージナルス)、吉田正尚(レッドソックス)が米国から合流し、左脇腹痛で出場辞退した鈴木誠也(カブス)に代わって牧原大成(ソフトバンク)が追加召集された。

   役者がそろい、野球ファンの期待が高まる。先発の大黒柱として期待されるダルビッシュ有(パドレス)は2023年3月2日、バンテリンドームで行われた中日との合同練習でシート打撃に登板。先頭打者の岡林勇希に死球を与えたことが影響し、打者12人で3安打2失点だったが、悲観する必要はないだろう。内角をつけなかった部分はあったが、2イニング目以降はきっちり持ち直した。佐々木朗希(ロッテ)、山本由伸(オリックス)も順調な仕上がりを見せている。大谷を含めて先発陣は盤石と言えるだろう。

  • 松井裕樹(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    松井裕樹(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 松井裕樹(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「試合終盤のセットアッパーになると、頼れる左腕がいない」

   一方、明暗が分かれているのが救援陣だ。高橋宏斗(中日)、大勢(巨人)、栗林良吏(広島)、宇田川優希(オリックス)はボールを操れているが、松井裕樹(楽天)と宮城大弥(オリックス)の両左腕の状態が上がってこない。

   松井は2月14日の練習試合・日本ハム戦(金武)で1回持たず5安打6失点。3月3日の壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)でも3四球と制球が定まらず、2失点を喫して1イニングを投げ切れなかった。宮城も2月25日のソフトバンク戦(サンマリン)に登板して1回2/3で4失点。拙守に足を引っ張られたが、変化球の制球が甘い。3月4日の壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)でもアキーノに被弾し、2回2安打1失点とピリッとしない。

   スポーツ紙記者は「松井、宮城は勝負所で出すのが怖い。同じ左腕の高橋奎二(ヤクルト)がWBC使用球に対応できるようになってきたが、投げてみないと分からない部分がある。左腕で計算できるのは先発要員の今永昇太(DeNA)ぐらい。試合終盤のセットアッパーになると、頼れる左腕がいないのが不安要素です」と指摘する。

   強豪国の左の強打者をどう抑えるか。栗山采配が注目される。(中町顕吾)

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