AKB48グループの中で最も歌唱力があるメンバーを選ぶ「AKB48 グループ歌唱力No.1決定戦」個人戦の決勝大会が2023年3月3日に都内で行われ、瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48の池田裕楽(ゆら)さん(19)が2大会ぶり2回目の優勝を果たした。
審査員も「勉強になりました」とコメントするほどで、その実力は折り紙付きだ。ただ、グループが出すシングルの表題曲では、16人で構成される「選抜メンバー」入りした経験はない。2回目の優勝をきっかけに「選抜に入りたいなって本当に思っています」と飛躍を誓っていた。
審査員の水森かおり「勉強になりました。これからが楽しみ」
決勝大会の個人戦には、100人が出場した予選を勝ち抜いた20人が出場。5人ずつ4組に分かれてパフォーマンスし、各組の上位2人が最終審査に進出。8人の中から優勝者を選んだ。優勝者には秋元康氏プロデュースによるオリジナルソロ曲と、全日空(ANA)で行くハワイでの特番収録の特典が贈られる。ベスト8と、審査員特別賞に選ばれた1人、前日のユニット戦で優勝した3人を加えた12人による「ファイナリストライブ」も予定されている。
池田さんは中村つよしさんの「愛のカタチ」、上白石萌音さんの「懐かしい未来」の順に披露。2曲目を歌う順番は抽選で決まり、池田さんは8人中8番目の「大トリ」だった。審査員の水森かおりさんは、2曲目を披露した直後のコメントで
「説得力がアイドルじゃないんですよ。出来上がったアーティストの域というか...。声の圧が一定なんですよね。歌い出しからすごく出ているので、ものすごく迫力もある。あの...、勉強になりました。これからが楽しみですね!おめでとうございます」
と激賞した。
「人生に1回は秋元先生にお会いしたいです」
池田さんは19年に2期生としてSTU48に加入。初めて出場した第3回大会(20年)で優勝し、秋元氏作詞のソロ曲「気にならない孤独」が書き下ろされた。今回の優勝で2曲目のソロ曲を手にすることになる。終演後の記者会見でソロ曲への要望について質問されると、言いにくそうに「そうですね...すっごく大変恐縮なんですけど...」。「人生に1回は秋元先生にお会いしたいです」と、面会の願望を口にしていた。
「会ったことないですし、お見かけしたこともないので、2曲目をいただけるということで本当に5分とか3分でいいので、お願いします」
ハワイの番組収録では「海に行きたいです!」という池田さん。前日のユニット戦で優勝したNGT48のメンバーはスカイダイビングを楽しみにしていたことを伝えられると、「したいです!」と声を弾ませていた。
池田さんは、STU48の5枚目のシングル「思い出せる恋をしよう」(20年9月)で表題曲の選抜メンバーに選ばれたことがある。ただ、この楽曲は「1期生・ドラフト3期生歌唱ver.」「2期研究生歌唱ver.」の2パターンがあり、それぞれで全員が「選抜」入りするイレギュラーな楽曲で、一般的な「16人選抜」に入った経験はない。会見終盤に「個人としての目標」を問われた池田さんは、
「2度目の優勝をきっかけに、選抜に入りたいなって本当に思っています」
と話した。
ステージではベスト3が発表され、2位にNMB48の李始燕 (イ・シヨン)さん(22)、3位にHKT48の秋吉優花さん(22)が入った。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
(3月6日18時00分追記)「ファイナリストライブ」に関する説明を修正しました。