ミシュランガイド東京の「価格以上の満足感が得られる料理」を提供する飲食店「ビブグルマン」にも掲載されたラーメンの名店「手打式超多加水麺 ののくら」(東京都葛飾区)の店主・白岩蔵人さんが亡くなった。2023年3月5日に店のツイッターで発表された。継ぎ手はおらず、閉店するという。
「全てにおいてこだわりを持ち丹精込めた一杯を作り上げておりました」
「ののくら」は水分を多く含んだ麺「手打式超多加水麺」が売りのラーメン店。17年12月にオープンし、翌18年11月発売のミシュランガイド東京でビブグルマンに初選出された。多くのメディアでも紹介され、高い評価を得てきた。客の評価も高く、6日10時現在のグルメレビューサイト「食べログ」の評価は3.96だった。
ののくら公式は5日、「皆様に重要なお知らせがございます。長文のため下記の文章をご一読ください」としてツイッターに文書を公開した。
「この度、ののくらの店主 白岩蔵人が2023年2月20日に急性心筋梗塞により急逝致しました事をご報告申し上げます」
オープン以来「5年間に渡り多くのお客様にご来店頂きました事を心より感謝申し上げます」とし、閉店を発表した。
「お客様に美味しいラーメンを提供する一心で、食材から接客、全てにおいてこだわりを持ち丹精込めた一杯を作り上げておりました。誰にも受け継ぐ事なく1人で味の追求をしていましたので、とても残念でなりませんが、ののくらは閉店する事になりましたので合わせてご報告申し上げます」
閉店に際して「ここまで、ののくらを支えてくださった、お客様、スタッフ、業者の方々、本当にありがとうございました」と改めて感謝。「2/21(火)より突然の臨時休業につきまして、大変ご迷惑並びにご心配をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます」としている。