文在寅氏に冷麺ふるまった「玉流館」に準じた扱いに?
一方、NKニュースによると、完成後は「国家資源の活用」の一環として、金正恩総書記が訪問する可能性もある。正恩氏は15年には、遊覧船「虹号(ムジゲ)」を視察したほか、18年の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(当時)の訪朝時には、「玉流館」で冷麺をふるまっている。これに準じた扱いになる、ということだ。
北朝鮮の指導部としても、犬肉を重要視していることがうかがえる。正確な時期ははっきりしないが、数年前に北部の港湾都市、清津(チョンジン)に「鏡城(キョンソン)タンコギ食堂」がお目見えし、国営メディアに複数回登場している。
22年1月の労働新聞の記事では、正恩氏は「人民の文化生活の条件を向上させなければならない」と語ったといい、正恩氏が「人民の食生活の向上にいつも深い関心を向けている」現れとしてレストランが開設されたことを説明。22年7月には、故・金正日総書記が
「タンコギ料理は私たち人民が好む伝統的な民族料理だ」
などと語っていたとして、
「タンコギ料理を発展させるのに力を入れなければならないと言われた偉大な将軍様の教え」
があってこそのレストランだとしている。
平壌でレストランが完成すれば、同様に重視されることになりそうだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)