クラフトビール「よなよなエール」を販売するヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)は2023年3月2日から、「卒乳」や「イヤイヤ期卒業」など人生の節目にビールセットをプレゼントするサービスをはじめている。
開始直後からSNS上で「めっちゃいい」「これ絶対やりたい」などと話題を呼び、用意していた5000セットに対し、開始30時間で約1万5000件の応募があった。担当者は予想を上回る応募数だとし、「少しでも多くの方にお届けできるよう調整してまいります」と話す。
きっかけは「定期便」退会利用者の存在
「卒乳など、子育て中の隠れた節目を祝いたい」――。ヤッホーブルーイングは3月2日、人生の「隠れた節目」を迎えた人に「よなよなエール」をプレゼントする「隠れ節目祝い by よなよなエール」をはじめると発表した。
同社が祝う「隠れ節目」は「卒乳」「イヤイヤ期卒業」「寝かしつけ卒業」「お弁当作り卒業」の4つと、これらに該当しない節目(自由応募)の5つ。当選者には、証書入れに入った「よなよなエール」2本と、節目を祝う証書1枚が届けられる。特設サイトから今年末まで応募可能で、合計5000人分にプレゼントする。
なぜ、このようなサービスをはじめたのか。同社のニュースリリースによると、きっかけは、同社が展開するクラフトビール定期便「ひらけ!よなよな月の生活」の契約を、妊娠を機にやむを得ず退会する利用者がいたことだったとしている。
「そういったお客様は一時的にビールからは離れるものの、好きだったビールを再び飲める日を楽しみにしており、卒乳をしたタイミングなどでビールを飲まれていることが分かりました。ビールは子育てと密接な関係があることに気づき、クラフトビールメーカーとして何かできることがないか考えました。卒乳のような子育ての節目は、子育て世代にとって儚くも大事な人生の節目。クラフトビールを通じてこのような子育ての節目を迎えたお客様に『ゆっくりとこれまでを振り返る時間』を提供できるのではないかと考えました」(ニュースリリースより)
同社は卒乳に加えて、イヤイヤ期卒業、寝かしつけ卒業、お弁当作り卒業といった「隠れ節目」もお祝いの対象とし、今回の企画を実現させた。
開始30時間で上限の3倍応募...「増産検討進める」
3月2日にサービスを開始すると、SNS上では「めっちゃいい」「これ絶対やりたい」「素敵な企画」などと、歓迎する声が相次いだ。こうした反響について、ヤッホーブルーイングの広報担当者は3日、取材に「予想を超えたたくさんのお声に驚いています。私たちがお祝いをしたいと思っていた子育て中の皆様を中心に共感のコメントをいただき本当に嬉しく思います。スタッフ一同、みなさんのエピソードや想いを読ませていただいて、うるっときています」と話す。
用意していたのは5000セットだったが、サービス開始から30時間が経過した3日17時30分時点で約1万5000件の応募があった。担当者は「予想を大きく上回る」件数だったとし、「できるだけ多くの方々にお祝いをさせていただきたいと思っており、現在、増産の検討を進めております」と話した。
なお、キャンペーンに応募可能なのは20歳以上で、担当者は「妊娠中、授乳期の方もご応募をお控えいただきたくお願い致します」としている。