脚立や三脚は「使わないでほしいとお知らせを出しています」
その説明によると、試運転の電車は、京急川崎駅までを往復し、復路で金沢文庫駅に22時前に到着したときに動画のシーンがあった。ホームには、鉄道ファンら30人弱が集まったという。
「駅員が気づいて現場に行ったときは、脚立や三脚を立てて撮影しているところでした。これらは使わないでほしいとお知らせを出していますが、この状況で注意すると、押し問答になって、線路に落ちる危険があります。以前にそのようなことがあって、電車を止めました。暴力を誘発することも困りますね。脚立などを取り上げる強制力もありません。黄色い線からは出ていませんでしたし、電車への接触など安全面は大丈夫だと考えて、1、2分は様子を見ました」
電車が発車した後に、鉄道ファンらに声をかけようとしたが、後の祭りだったという。
「撮り終わると、逃げて行きましたので、話を聞いてもらえませんでした。撮影の直前に来て、さっと動いてしまうので、対応に苦慮しています」
この電車は、3月3日から京急久里浜線で営業運転を行っている。なぜその前に鉄道ファンが集まったかについては、「通常は行き先が表示されますが、試運転という表示はなかなかありませんので、撮りたかったのではないでしょうか」との見方を示した。
公表されていない試運転の情報について、鉄道ファンらがどこで得たのかについては、分からないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)