プロボクシングの元WBA・WBC世界スーパーバンタム級王者ブランドン・フィゲロア(米国、26)が、2023年5月にも開催の可能性がある井上尚弥対スティーブン・フルトン戦に言及した。米スポーツメディア「スポーティングニュース」(WEB版)が3月1日に報じた。
フィゲロアは21年11月にWBO王者フルトンと王座統一戦を行い、0-2の判定負けを喫した。プロ初黒星となったフィゲロアは22年7月に再起。3月4日には1階級上のWBC世界フェザー級暫定王座決定戦に出場し世界2階級制覇を目指す。
「接戦で本当に良い戦いになるだろう」
当初WBC世界フェザー級暫定王座決定戦は、フィゲロアとフルトンの再戦が見込まれていた。ところが井上がバンタム級の王座を返上してスーパーバンタム級に転向したことでフルトンが同王座決定戦を見送り、スーパーバンタム級に留まったとみられる。
同メディアによると、フィゲロアは「(フルトンとの)再戦はもう少しで決まるところだった」とし、「井上がスーパーバンタム級に移ってきたことで全てが変わってしまった」と語った。そして井上対フルトン戦に言及した。
「接戦で本当に良い戦いになるだろう。井上が有利だと思うが、フルトンは最高の準備をして試合に臨むだろう」と分析した。
さらに「井上には弱点がない。だからフルトンが勝ちたいのであれば、ベストな戦いをしなければならない。井上が『モンスター』と呼ばれるのにはそれだけの理由がある。両者のスタイルがかみ合えばとても面白いことになるだろう。俺の予想では最初にミスした方が負けると思う」と予想した。
フィゲロアはWBA世界スーパーバンタム級王者時代の21年5月に当時WBC世界スーパーバンタム級王者だったルイス・ネリ(メキシコ、28)と王座統一戦を行い、7回KO勝利で王座統一に成功。半年後にフルトンに敗れ無冠となった。