AKB48グループの中で最も歌唱力があるメンバーを選ぶ「AKB48 グループ歌唱力No.1 決定戦」の決勝大会が2023年3月2日、都内で始まった。大会は5回目。これまでは個人戦で競ってきたが、今大会では3人1組のユニットで競う部門が初めて登場した。
ユニット戦の決勝大会は、14組が出場した予選を勝ち抜いた8組で争われ、NGT48の三村妃乃さん(20)、清司麗菜さん(21)、新井りりのさん(18)によるユニットが優勝した。個人戦で好成績を残してきた2期生の三村さんが先輩と後輩を誘って結成したユニットで、三村さんは「自分1人では見せられない曲、歌、物語を3人だからこそ見せられた」と喜びを語った。
「自分1人では見せられない曲、歌、物語を3人だからこそ見せられた」
ユニット戦では、主催者が指定した課題曲と、出場者が選ぶ自由曲の2曲を披露する。課題曲を採点した中間発表の時点では、Mrs.GREEN APPLEの「点描の唄」を披露したHKT48の秋吉優花さん(22)、坂本愛玲菜さん(22)、市村愛里さん(22)によるユニットが首位。同じく「点描の唄」を歌ったNGT48のユニットと、Kiroroの「未来へ」を歌ったAKB48の高岡薫さん(22)、北澤早紀さん(25)、歌田初夏さん(20)が2位タイだった。NGT48のユニットは自由曲としてLittle Glee Monsterの「好きだ。」を歌い、逆転優勝を果たした。
ユニットは、個人戦で3大会連続で決勝進出した経験がある2期生の三村さんが、1期生の清司さんと3期生の新井さんを誘って結成。先輩と後輩を引っ張る形で優勝を果たした。
終演後に報道陣の取材に応じた三村さんによると、個人戦では「1人でグループを背負う大変さや、ちょっとモヤモヤとした感じ」も抱いていたが、3人で優勝できたことで「気持ち晴れてすごく幸せな気分」。「自分1人では見せられない曲、歌、物語を3人だからこそ見せられた」と喜んでいた。
2位のHKT48と同じ課題曲選んで「おーっと!」
課題曲で1位だったHKT48のユニットは、最終結果が2位だった。三村さんによると「私たちに持っていないものを持っているので、『どうなるかな』というのが個人的に気になった」存在だ。課題曲で同じ「点描の唄」を選んだことで「おーっと!」という気持ちになったが、「点描の唄」を選んだ2組が1位と2位タイに入ったこともあり、共有する価値観があるが故だと受け止めていた。
「曲の構成とかにおいて『この曲がいい』と思ったのは、何かその歌を愛する人たちなんだな、というのが...。一緒に去年のファイナリスト(個人戦の上位入賞者によるコンサート)とか歌っていたので、改めてシンパシーを感じました」
ユニットには、特に名前はついていない。記者から「つけるなら?」と問われてひねり出したのが「チーム北関東(仮)」だ。3人の出身地がそれぞれ埼玉、埼玉、群馬なのがその理由だが、三村さんは「ダサいなー」とこぼしていた。
全日空(ANA)で行くハワイでの特番収録が優勝のご褒美で、清司さんは「スカイダイビングがしたいです!」と意気込んでいた。
3月3日には個人戦が行われ、100人が参加した予選を通過した20人が優勝を目指して競う。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)