市立船橋高の男子バレー部顧問教諭が部員に対する暴行容疑で逮捕された事件(処分保留で釈放)をめぐり、松戸市議会副議長で自民党の鈴木大介氏が顧問を擁護するようなツイートをし、批判が相次いでいる。
2023年3月3日までに投稿は削除され、鈴木氏は謝罪・釈明をしているが、ネット上では未だ厳しい声があがっている。
「私が保護者なら『引き続き厳しいご指導よろしくお願いいたします!』って一升瓶持ってお礼にいく」
男子バレー部をめぐっては、指導中に男子生徒1人の上半身の服を脱がせた上で頭を掴み髪を引っ張る・顔面にバレーボールを複数回にわたり投げつけるなどしたとして、顧問教諭が2月27日に逮捕された。各メディアが報じている。
鈴木氏は28日、報道を受けツイッターに顧問を擁護するような投稿を行った。
「市立船橋の件。詳細はわからないし、一概には言えないが、私が保護者なら『引き続き厳しいご指導よろしくお願いいたします!』って一升瓶持ってお礼にいくかなぁ。『時代が...』とコメンテーターは言ってたが、社会はより冷酷かつ残酷な時代へと突入。だから教育の現場では厳しい指導をと望むよ」
この投稿には、被害を受けている生徒がいる中で不用意なことを言うべきではないという指摘が相次いだ。
「厳しい指導=体罰必要では ない。冷酷かつ残酷な思考だと 思いますが」
「凄いな。まだまだこんな人がいるから体罰・パワハラなどがなくならないんだな」
「指導ではなく、暴行罪ですが。それを容認されるのですか? 厳しい指導と手を出すことは違いますよ」
釈明文でも「厳しさを教えてくれる指導者には感謝すべき」
批判が相次いだことを受け、鈴木氏は3月1日に謝罪。ツイートの真意をこう釈明した。
「詳細を知れば知るほどやりすぎで、許されることではないと感じました。社会に出ると信じられないくらいの理不尽が襲ってきます。その際、踏ん張る強さ、何クソと思って立ち向かう気概。厳しさを教えてくれる指導者には感謝すべきだと思いあのような表現、投稿をしてしまいました」
「詳細を知らずあのような投稿をしたことに対して、配慮が足りなかったことをこの場でお詫びいたします。申し訳ありません」
SNSでは、こうした鈴木氏の釈明にも疑問が噴出している。
「社会に出たら色々理不尽はあるけど、それに耐えるためと称して暴行を働くのはいかんだろう。そういう世の中じゃないと認識してください」
「全く反省してないし問題の本質理解してない」
「『やり過ぎ』ではなく、『体罰は一切認めてはならない』のです。その点をご深慮願います」
「厳しさとは、というところから学び直された方がいいと思います。暴言を吐く、暴力を振るうのは感謝すべき『厳しさ』ではないですよね。そんなのは、立場を利用した卑怯なハラスメントでしかないです」
千葉日報の3月2日の報道によれば、鈴木氏はこの投稿について、議長から軽率な発言だとして厳重注意を受けたという。