「エレベーターほんっと嫌い」――「車椅子ギャル」の愛称で活動するYouTuber・さしみちゃんが2023年2月28日、ツイッターで嘆いた。先に並んでいたのにもかかわらず、割り込まれ、心無い言葉をかけられることもあったという。
「車椅子の人がいても誰も譲っていただけない」
さしみちゃんは「今日も今日とて抜かされた」として、駅のエレベーターホールで撮影したとみられる動画をツイッターに投稿した。
動画では、エレベーターに次々と乗客が乗り込んでいく。若い女性やビジネスマン風の男性が乗っており、エレベーターは満員に近い状態だ。さしみちゃんがわずかなスペースに向かって車椅子を前進させると、男性が空いたスペースに乗り込み、人が乗れる余地はなくなってしまった。満員となったエレベーターの扉はすぐに閉められた。
エレベーター横には、国土交通省が制作したポスターが掲示されていた。「エレベーターでしか移動が難しい方がいます」と書かれており、障害のある人や妊婦、高齢者らに譲るよう呼びかけている。車いすマークが張られた、低い位置の乗車ボタンも設けられている。
しかしさしみちゃんは、「車椅子の人がいても誰も譲っていただけない」「抜かされる」といい、このようなトラブルは「毎日毎日何度も」起こっていると嘆く。
「もうエレベーター利用については心のバリアフリーなんて通用しないよ」
割り込んだ男性から衝撃の言葉
続くツイートによれば、ようやく改札にたどり着くと、動画内で割り込んでいた男性から声をかけられたという。男性は「次のエレベーター乗れたんか?!早いな追いつかれたよ」と大笑いしたといい、さしみちゃんは怒りをにじませた。
さしみちゃんの動画は3月1日までに431万2000回以上再生されている。スマートフォンを操作していたために、乗らないと思われてしまったのではないかといった声には次のように反論する。
「ギリギリまで乗ろうとしてたら横にバラバラいた人たちが乗り込んでああもう乗れないなって思ったので諦めてたところにおじさんが割り込んできました」
さらに「金髪で派手だから優しくされないんだ!」といった声も寄せられたとして、意味が分からないなどと苦言を呈した。