国内4グループ集結でスケールメリット生かす?
新曲発売とレコード会社移籍の発表に先立つ2月26日には、AKB48のユーチューブチャンネルで、オレンジの服を着た謎の人物が都内を自転車で駆け抜ける動画が公開されていた。そこには、
「時代は変わった」 「どこに向かっているの?」 「顔と名前が一致しない」
といったグループの現状をめぐる声が次々に映し出された。NHK紅白歌合戦や日本レコード大賞を念頭に置いた「落選」、「懐かしいミリオン」といった文言もある。翌日にAKB48の運営会社「DH」とユニバーサルミュージックが連名で発表した資料では、新曲を
「結成18年目を迎え、レーベル移籍という新天地に立つAKB48 の61st シングル!」
と表現している。コロナ禍で握手会はオンライン開催を余儀なくされ、楽曲に姉妹グループメンバーを参加させない形にかじを切ったことで、ミリオンからも遠ざかった。「新天地」で、いかにして課題に対処するかが問われる局面だ。
ユニバーサルミュージックは、HKT48がデビュー時(13年3月発売のデビューシングル「スキ!スキ!スキップ!」)から所属するレコード会社でもある。20年にNGT48がソニーミュージック傘下、22年NMB48が吉本興業傘下からそれぞれ移籍しており、国内6グループのうち4グループが所属することになる(SKE48はavex trax、STU48はキングレコード)。スケールメリットを生かせるかも焦点になりそうだ。
新曲の表題曲には16人が「選抜メンバー」として参加。本田仁美さん(21)が前々作「元カレです」(22年5月発売)以来、2回目のセンターポジションを務める。「劇場版」の名称は「Official Shop盤」になり、「キャラアニ」ではなくAKB48の通販サイトから購入する仕組みに改める。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)