FUTURENAUTの見解
FUTURENAUTも21日、「弊社に食用コオロギの安全性に関するお問合せが増えております」として、Q&Aを公開した。
「寄生虫についてどう対応していますか」 「コオロギには酸化グラフェンが含まれているという研究を見ました」 「加熱処理について、沸騰水で40分、オーブンで7時間という事だが、本工程で安心というエビデンスがあるのか」 「世界や日本でコオロギを食べていなかったのは、安全性の観点で問題があったからではないですか」 「妊婦の方が流産する可能性がある成分が入っているのか」
などの質問が寄せられているとし、例えば「コオロギには発ガン性があるという研究を見ました」には、「弊社ではそのような学術研究があることを把握しておりません。ご覧になった査読付き研究論文をご提示ください」と回答。
「コオロギの菌数や残留農薬が心配です」には、「弊社では、食品衛生法に基づく菓子製造の許可を取得し、管理された設備を使用し(衛生管理基準である)HACCPの考え方を取り入れた衛生管理の方法に基づき食品を製造しております。また、加工食品について定期的に食品微生物と残留農薬の自主検査を行い、品質管理を徹底しています」と説明した。
「科学的根拠のない風評の流布」には顧問弁護士と相談の上、厳正に対処するとしている。
自社メディアでは16日に「少なくともうちは、国から多額の補助金、助成金、研究費が入ってるわけではありません。(昆虫食の会社に限らず申請ができるような持続化補助金や、そういったものは利用はしていますが、それは昆虫食だからもらえる補助金ではありません)」とも発信している。
敷島製パン広報室に3月1日、取材を申し込むと「弊社としての回答は差し控えさせていただきます」、FUTURENAUTからも「大変申し訳ありませんが、昨今の倫理観やリテラシーに欠けた情報拡散の現状を鑑みてお断りいたします」と返事があった。