宇宙飛行士候補に「結婚は?」「若い女性の観点から...」 記者質問に批判続出「心底ガッカリする」

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   2023年2月28日に行われた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士候補者選抜結果に関する記者会見で、候補者2人への結婚やパートナー・子供の有無などを尋ねる質問があり、インターネット上で批判の声があがっている。

  • 米田あゆさん。記者会見を配信した宇宙航空研究開発機構(JAXA)のYouTubeチャンネルより
    米田あゆさん。記者会見を配信した宇宙航空研究開発機構(JAXA)のYouTubeチャンネルより
  • 米田あゆさん。記者会見を配信した宇宙航空研究開発機構(JAXA)のYouTubeチャンネルより

「プライベートのことで回答するのは差し控えさせて頂ければ」

   候補者に選ばれたのは、世界銀行上級防災専門官として海外で働く諏訪理さん(46)と、日本赤十字社医療センターの外科医・米田あゆさん(28)の2人。JAXAが主催した記者会見に、諏訪さんは海外からリモートで、米田さんは東京都内の会場で参加した。

   賛否を呼んでいるのは、質疑応答の際に飛んだ2人のプライベートに関わる質問だ。指名された男性記者は、「プライベートというか、お二方の人となりを伺えれば助かるなと思っていまして」と切り出した。

「たとえばお二方は結婚されていらっしゃるか、パートナーの方はいらっしゃるか、お子さんはいらっしゃるか。運動経験であるとか、今まで勉強以外の情熱をかけていらしたことというのを伺えれば。ご両親やパートナー、お子さんがいらっしゃるようでしたら、ご報告されて皆さんどのようなことを仰られていたか、伺えればと思います」

   諏訪さんは「結婚しておりまして、娘が2人おります」と家族構成を説明。学生時代は野球や弓道に親しみ、コロナ禍で始めたランニングが今では趣味になったことなどを語った。

   米田さんは「家族に関すること、パートナーの有無に関することは、すいません。大変申し訳ないですけれども、プライベートのことで回答するのは差し控えさせて頂ければというふうに考えております」と回答した。

   運動経験は「体を動かすのはとても好きです」として、中学時代はテニス部、大学時代はテニスやヨット、さらにゴルフや乗馬の経験もあると明かした。この1年でトライアスロンにも挑戦したという。

「若い女性」質問に「いち宇宙飛行士候補生として頑張っていければ」

   同じ記者から、米田さんへ個別に投げかけられた「若い女性という観点から、ご自身が宇宙開発の事業に持ち込めること、どんな貢献ができるか」という質問には、キッパリとこう返答した。

「もちろん年齢のこと、性別のこともあるとは思うんですが、男性・女性ということで(違った)見方をされることも多いとは思うのですが、私自身は特に若い女性であるという特性に対して、それを押し出してと言いますか、それを意識してというのではなく、いち宇宙飛行士候補生として頑張っていければな、というふうに考えています」

   家族構成などのプライベートに踏み込む質問について、ネット上では「諏訪さんは『二児の父で』みたいな書き方をした方が読者に親近感が出るだろうから、別にダメではないかと」といった声がある一方で、「本質に関係がない」「時代錯誤だ」などと批判する声が多くあがっている。

「パートナーの有無とかセクハラ質問じゃねーか、宇宙飛行士関係無いやん」
「米田さん、パートナーの有無や若い女性であることについて質問されてしっかりとプライベートなことなので回答は差し控えますと応えててさすがだった 若い女性であることもとくに意識してないと こういう質問が来る予感はあったけど、心底ガッカリする、、そういう時代はもう終わってるんだよ...!」
「昨日の宇宙飛行士候補生の会見で、家族構成や聞いたり『若い女性として~』みたいな前時代的な質問に対して回答控えたり気持ちいい返しをしてくれてもう米田さんファンですわ...」
「宇宙飛行士候補者の米田あゆさん、パートナーの有無についてはコメントしないと堂々と伝えていた 前例として今後きっと誰かの助けになるはず」
姉妹サイト