「単なるオープン戦に感じられなかった」 藤浪&大谷の投げ合いに現地興奮...日本メディア殺到で特別対応も

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   大リーグ・アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)が2023年3月1日、米アリゾナ州メサ・ホホカムスタジアムで行われたエンゼルス戦とのオープン戦に初登板し、エンゼルス大谷翔平投手(28)と投げ合い2回1安打無失点、3四球3奪三振だった。

  • 藤浪投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
    藤浪投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
  • 大谷と握手を交わす藤浪(写真:AP/アフロ)
    大谷と握手を交わす藤浪(写真:AP/アフロ)
  • 藤浪投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
  • 大谷と握手を交わす藤浪(写真:AP/アフロ)

無死満塁のピンチも無失点

   注目の立ち上がりは緩急を織り交ぜ打者を翻弄した。先頭のフレッチャーをスプリットで空振り三振。続くレンヒフォーには投手強襲のヒットを許すも3番ラムを空振り三振に仕留め、4番モニアックをセカンドフライに打ち取った。

   2回は制球を乱し3者連続四球で無死満塁のピンチを招いたが、マウンド上の藤浪は冷静さを失わなかった。続くホワイトフィールドを見流し三振に仕留めると、9番ソトをショートゴロに打ち取り併殺。この日の最速は158キロで上々のスタートを切った。

   高校時代、大谷とライバル関係にあった藤浪の初登板は米国でも注目され、MLB公式サイトは藤浪のデビュー戦を速報した。

   記事では、エンゼルスの打者は藤浪の97マイル(約156キロ)から98マイル(約158キロ)の直球に対して一貫して遅れていたと指摘。そしてフレッチャーとラムを三振に仕留めた球はいずれも91マイル(約146キロ)から92マイル(約148キロ)のスプリットで、アスレチックスのシェイ・ランゲリアーズ捕手が「厄介なスプリッター」と表現したものだとした。

「デビュー戦で藤波が輝く」

   さらに藤浪は初登板で緊張していたかもしれないが上手く隠していたことは間違いなく、「オフシーズンに球団とサインを交わした時の興奮に匹敵するパフォーマンスを披露した」と称賛した。

   また、藤浪の大リーグ初登板は大谷との投げ合いというもこともあり日本で大きな注目を集めたことにも言及。日本から通常よりも多くのメディアが取材に訪れたため、特別に宿泊施設を用意する必要があったと説明した。

   アスレチックスが本拠を置く米カリフォルニア州の地元紙「マーキュリーニュース」(WEB版)は、「エンゼルス大谷とのデビュー戦で藤波が輝く」などのタイトルで記事を公開し、高校時代に甲子園で大谷と対戦したことなどを紹介しながらこの日の投球に言及した。

   同メディアは大谷と対戦した試合は単なるオープン戦に感じられなかったとし、ファン待望のデビュー戦だったと振り返った。そしてこの試合が大谷と対戦する最後の機会ではなくリハーサルに過ぎず、大谷も楽しみにしているように見えたと伝えた。

   スポーツ紙などの報道によると、藤浪は試合後、「ボールの質とかは悪くないのでそれをいかにコントロールできるかが課題だと思うので、そこだけ」などと語ったという。

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