鈴木誠也(カブス)の代表辞退が2023年2月28日に発表された。左脇腹痛の張りを訴えていた。代替選手は未定。
鈴木は攻守の中心として期待されていただけに、その穴を埋める人材はなかなか見つからない。追加メンバーを招集にあたって、チーム編成を見直す必要が出てくるだろう。
「ヌードバーを右翼に回して...」
スポーツ紙記者は、こう提言する。
「鈴木が守る右翼はNPBでタレントが多いとは言えない。有力候補として杉本裕太郎(オリックス)、島内宏明(楽天)が上がるが、杉本は好不調の波が激しく短期決戦で修正能力が高い選手とは言えない。島内は勝負強い打撃が魅力ですが、同じ左打者で近藤健介、吉田正尚とタイプが重なる。それならラーズ・ヌードバー(カージナルス)を右翼に回して、中堅が本職の選手を選んだ方が、チームのプラスアルファになると思います。近本光司(阪神)、西川龍馬(広島)がフィットするのではないでしょうか」
近本は今回の侍ジャパンから落選した時に、驚きの声が上がった選手の1人だ。
プロ4年間で3度の盗塁王に輝き、21年は最多安打のタイトルを獲得するなど球界を代表するリードオフマンとして活躍。俊足を生かしてセンターの守備範囲も広い。肩が強いとは言えないが、捕ってから素早いスローイングで正確に投げる技術を備えて十分にカバーできている。
西川は天才と形容される打撃技術で、初対戦の投手を苦にしないことから国際試合向きの選手と言える。どの打順に対応できることも大きな強みだ。近本と同様に今回の本戦メンバーに選出されても、決して不思議ではない実力を持っている。
近本か西川が選出された場合は、1番打者で切り込み隊長を担う可能性も十分にある。栗山英樹監督はどの選手を追加召集するだろうか。
(中町顕吾)