各社の対応は
ただ、コロナが流行してから比較的早い段階で解除に踏み切った事業者がいる一方で、都バスのように封鎖を継続している例もあり、事業者によって対応はまちまちだ。
京成バス(千葉県市川市)は22年いっぱいまで運転席後方の座席を封鎖してきたが、23年1月1日から封鎖を解除した。同社の広報担当者は2月17日の取材に、解除は昨年12月のバス協会ガイドライン改訂を受けた対応だったと説明する。
政府は2月10日、マスク着用を3月13日から屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねる方針を決めた。ただ、混雑するバスや電車などでは、マスクの着用を推奨する方針だ。また、5月8日からは、新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが、季節性インフルエンザなどと同じ5類に引き下げられる。
コロナをめぐる事情が変わる中、現時点(2月17日時点)で最前席を封鎖している会社は、今後も封鎖を継続するのか、それとも解除するのか。
都バスでは運転席後方の座席と、左側の最前席を封鎖してきたが、運行する東京都交通局自動車営業課の担当者は17日、取材に対し「今後については現在調整中」と説明する。
運転手の後方座席を封鎖してきたバス会社では、京浜急行バス(横浜市)の広報担当者は「今後については検討中」とし、今後の感染状況について様子を見たいとした。同様に、神奈川中央交通(平塚市)の広報担当者も20日、「今後の国内の感染状況や業界の動向等も注視しながら検討してまいります」と説明した。