「手紙を書く文化を残したい」SNS投稿が話題に 「便箋喫茶」紡ぐ魅力に共感続々、店主に聞く立ち上げの思い

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最近は「ファンレター」を書く人が急増

   便せんは、定休日に店員らが文房具屋を歩き回り購入している。谷川さんは「デザイナーさんが自作されたものや、その場に行かなければ手に入らないものに出会えた時はうれしいです」と話す。

「ツイッターで話題になってからは、次のお休みまでに便せんが足りなくなってしまったことがありました。このときに便せんを寄付してくださったお客様がいて、このエピソードをツイッターで紹介したことをきっかけに、使いきれなかったものなど、ご自宅で眠っていた便せんを寄付してくださるお客様も増えました」

   イベントなどのない土日であれば1日20~30人ほどの人が訪れていたが、ツイッターでのプロモーションをきっかけに倍近くが訪れるようになったという。奥迫さんは笑顔で「大変ですね、先週はいままでで一番の来店者数でした」と話す。以前は友人や家族にあてた手紙を書く人が多かったそうだが、最近は舞台俳優らにあてたファンレターを書く人も急増した。短期間でのリピーターも多いという。

「多くのお客様は、便せんを選ぶところから楽しそうにされています。その後はご飯をしっかり食べて、集中して書かれています。私個人としては、この店を実家のような自分の居場所に思ってもらえたら嬉しいです」

   夜の営業時間には大きなスクリーンが用意され、カラオケやライブもできるようになるなど、違った一面も見せる。奥迫さんは、「不特定多数の集まるカフェには食べ物、音楽、自分の時間など様々な目的を持った人が訪れます。できる限り目の前のお客様の要望にお応えしていきたいです」と話した。

    (J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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