提携メディアに計25記事転載
PR TIMESは、東証プライム上場のPR会社「ベクトル」の子会社が運営する。サイトの規模は月間6600万ページビュー(22年11月)と影響力は小さくない。
PR TIMESに24日、取材を申し込むと、前述の3つのリリースは削除された。
なお、問題の企業以外にも、別企業による同様のツールが「神アプリ」などと紹介されているリリースも複数見つかっている。「(人気スマホゲーム)ドラクエウォークの位置情報をごまかす」と公然と記すものから、東京ゲームショウのイベント紹介と見せかけ途中からチートツールの宣伝を始めるものまである。こちらは24日21時現在までに削除されていない。
PR TIMESの担当者は、問題の3つのリリースは掲載基準に抵触すると判断し、削除および企業アカウントを停止したと明かした。提携メディアにも計25記事転載されたが、こちらも削除対応を進めているという。
PR TIMESでリリースを配信する場合、まず企業審査が必要になる。事業内容が独自に定める「コンテンツ基準」に満たしているかなどを確認し、通過すればリリースを掲載できるようになる。
一方、リリースは即時性を重視して事前審査はしない。配信後に、PR TIMES側で全件を目視でチェックする。要確認キーワードを自動通知するシステムも組み合わせて、コンテンツ基準違反がないか調べる。