フェイク広告が巧妙化...ヒカキン被害に TikTok「読み上げ音声」を悪質利用、運営会社「誠に遺憾」

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視聴者「ヒカキンさんのイメージダウンに関わる」

   ヒカキンさんはユーチューブチャンネルで、視聴者からの情報提供で事態を把握したと報告した。「僕の声が勝手に使われている」と怒気を込め、被害の全容を明かした。

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ヒカキンさんが被害を訴える動画より

   ヒカキンさんは22年10月、TikTokと公式にコラボレーションし、TikTok動画の「テキスト読み上げ機能」に声のデータを提供した。ユーザーが動画編集時に入力したテキストを自動音声化できるサービスで、新たにヒカキンさんの声が加わった。

   ヒカキンさんによれば、TikTokの運営会社はヒカキンさんの読み上げ機能を広告では使えないよう設定していたが、規制回避のためユーチューブ広告として配信されていた。

   ヒカキンさんに情報提供した視聴者は22日、J-CASTニュースの取材に、2月8日に「YouTube ショート」で見かけたと答えた。

   「一瞬TikTokの音声機能とは気づかず、あのヒカキンさんがこんな怪しいサプリの宣伝をしているのか...」と驚いたといい、「ヒカキンさんのイメージダウンに関わる無許可使用で非常に悪質だと感じます」と指摘した。

   著名人が、ネット広告での肖像権侵害を訴える例は少なくないが、「声」が無断使用されたのは珍しいとみられる。ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者・西村博之氏の「おしゃべりひろゆきメーカー」が話題になるなど「AI音声」が普及する中、同様のトラブルは今後増えそうだ。

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