フジテレビ系のバラエティ番組「ぽかぽか」の2023年2月20日の放送で、外国人への配慮に欠けた表現があったとして、アナウンサーが謝罪した。
放送では、どの発言が問題だったかなどの具体的な説明はなかったが、フジテレビはJ-CASTニュースの取材に対し、出演したタレントの伊集院光さん(55)の発言を受けた謝罪だったと説明した。
「彼が寿司運んできたら嫌だな」
「ぽかぽか」では、2023年2月20日の放送から、新コーナー「どれ呼ぶイーツ」がスタートした。お笑い芸人らがフードデリバリーのバイトをして食べてみたかった人気グルメを紹介するという企画だ。
この日は、いくつかの組が登場し、2組目として、芸歴2年目のお笑いコンビ「ドンココ」の大久保裕オーサーオロナさん(26)が自転車用ヘルメット姿で登場した。
大久保さんは、東京・浅草からの中継中にスタジオから声がかかると、「ハーイ」と両手を振り、ノリノリの様子だ。司会のハライチ澤部佑さん(36)がどこ出身かと聞くと、大久保さんは、「僕は、横浜市出身です」と答えた後、こう自己紹介した。
「おやじがナイジェリア人で、お母さんが日本人です」
すると、スタジオにいた伊集院さんがこう漏らした。
「でも、彼が寿司運んできたら嫌だな」
これに対し、大久保さんは、両手を振って、「関係ない」と話す。伊集院さんは、「関係ないんだけど」と付け加えると、大久保さんは、「寿司も運ばせて下さい」と呼びかけた。
伊集院さんは、「そうだよね、そうだよね。それは、分けちゃいけないよね」と理解を示す。司会の澤部さんが「美味しいものをとにかく知ってますんで」とフォローを入れて、大久保さんが、人気の韓国料理についての説明に移った。