「奇抜なネーミングですが、質には自信があります」
生産する丸祐植田製茶は、パート含む14人の従業員と2万の菌床で椎茸栽培に取り組んでいる。
代表の植田さんは、創業者の亡き祖父から「良い物を作りつつ他と違うやり方を模索する」という考えを引き継ぎ、日々の業務に勤しんでいるという。趣味は人気ゲーム「ストリートファイター」シリーズをプレイすることで、NAOというハンドルネームで活動している。ゲーミング椎茸は、この趣味が高じて生まれた。
「2018年にストリートファイター5のオンライン大会を主催し、自社の椎茸を賞品に据えたところ好評をいただいたので大会を定期的に開催する様になりました。
そして2020年頃になると周りから『ゲーミング椎茸』と呼ばれる様になりました」
植田さんは「面白く奇抜なネーミングで話題性がある」と感じ、そのまま商品名に採用した。命名について従業員たちは、高齢の人が多かったため、理解するのに時間がかかったそうだ。
ゲーミング椎茸と名付けてからは、インターネット通販に本腰を入れた。ゲーミング椎茸を用いた料理コンテストも開催。ツイッターで話題になると販売数はかなり増えたという。
「自分でもここまで取り上げて下さるとは思いませんでした。私も個人的にe-sports、中でも格闘ゲームが好きで活動しているのでそういった方、そういった業界に興味のある方に届いた事はとても嬉しく思っています」
今回の商標出願は「さらに知名度を上げていきたい」という動機から行った。植田さんは今後、料理家などから得た感想をもとによりよい商品づくりに努めていくと意気込む。
「今後も自分の大好きなゲームとゲーミング椎茸を絡めて仕事に繋げていきたいと思っています。ふるさと納税でも購入頂けるようふるさと納税の事業者登録も検討しています。
奇抜なネーミングですが、質には自信があります。ゲームに興味のない方にも食べていただけるようこれからもゲーミング椎茸を広めていこうと思います」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)