「さまざまな昆虫の美味しさが知られるようになると、世間から受け入れられていく」
昆虫食が受け入れられるためにはどのようなきっかけが必要になるのか。吉田氏によれば、(1)昆虫があくまでも嗜好品であると認知されること(2)美味しい昆虫が広く食べられること――が重要だという。
昆虫食を「食べないといけないもの」という強制感を持って食べると反感を持つ人もいるだろうと答える吉田氏は、「昆虫は採捕にせよ養殖にせよ、安いタンパク源ではなく、高価な嗜好品です。タイではコンビニのお酒のおつまみコーナーで売られており、食べたい人が食べるものです」と説明した。
「昆虫の味・香りはさまざまでイナゴの食感、タガメの香り、ヤシオオオサゾウムシのジューシーさなど、魅力を持った昆虫がたくさんいます。さまざまな昆虫の美味しさが知られるようになると、世間から受け入れられていくと考えます」
吉田氏は、「昆虫の見た目という点は影響があるかもしれませんが、様々な海産物の見た目を気にして食べる方はあまりいないと思いますので、見た目より美味しさが大事です」とも述べた。