「家電自体のファンになっていただきたい」
COCORO VOICEがサービスを開始したのは21年10月27日。このサービスが始まるきっかけになったのは、発話機能を搭載したロボット掃除機「COCOROBO」を2012年に販売したことだったという。
同社は「ネットに繋げることで、よりさまざまな情報を発信し利便性を向上させていきました」と説明。その後、20年8月にはゲーム『戦国BASARA』と「ホットクック」のコラボモデルを限定販売した。
この商品にはゲームの登場人物の音声を採用しており、すでにホットクックを持っていたユーザーから、同様の機能を追加できるようにしてほしいとの要望が寄せられた。これが、今回のCOCORO VOICE開始のきっかけだったという。
2023年1月22日の日経産業新聞の記事によれば、IoT家電のネット接続割合は、「ホットクック」が6割超になっているという。音声カスタマイズサービスに力を入れる理由について、シャープは「音声発話することで、家電に対して愛着を持ちやすくなる人がいることが分かりました」とJ-CASTの取材に答えた。
自分の好みの音声にカスタマイズすることで、家電に対する愛着が湧くだけでなく、色々なパターンのフレーズを聞くために様々な機能を試してもらうことが狙いだ。「家電自体のファンになっていただきたいと考えております」。
COCORO VOICEは初年度で21コンテンツを展開した。同社は「大変多くの反響をいただいております」とし、緒方恵美さんや、戦国BASARAの伊達政宗というキャラクターなどは1年を経過しても、根強い人気があると明かす。また、このサービスをきっかけに対応家電を新規購入するユーザーもいるという。
今後は「2年目も同等のペースで新たなコンテンツの展開をめざしてまいります」としている。