市井紗耶香、舞台出演は「私に与えられた役割」 J-CASTに語った「本格復帰」の意気込み

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   タレントの市井紗耶香さん(39)や大和田南那さん(23)らが出演する舞台「遠き日の落球~あの時から続いているから今なんだ~」が2023年2月15日、上演初日を迎えた。

   2人はそれぞれ「モーニング娘。」、AKB48の元メンバーで、起用はアイドルのセカンドキャリアの一環でもある。一時は政界にチャレンジした市井さんにとっては、演技の仕事に本格復帰する作品だ。これまでの経験を反映した「集大成」と位置づけている。初日終演後に2人に意気込みを聞いた。

  • 舞台「遠き日の落球」に出演する市井紗耶香さん。主人公の姉、塚原今日子を演じている
    舞台「遠き日の落球」に出演する市井紗耶香さん。主人公の姉、塚原今日子を演じている
  • 大和田南那さん(右)。2人の元高校球児の間を取り持つ役柄だ
    大和田南那さん(右)。2人の元高校球児の間を取り持つ役柄だ
  • 舞台「遠き日の落球」に出演する市井紗耶香さん。主人公の姉、塚原今日子を演じている
  • 大和田南那さん(右)。2人の元高校球児の間を取り持つ役柄だ

痛恨エラーで敗退した高校球児の「10年後」描く

   舞台は、西川俊介さん(28)演じる塚原孝弘が甲子園の地区大会でフライを捕れず、サヨナラ負けを喫したことをきっかけに展開する。武田知大さん(36)演じるチームメイトの佐竹充と孝弘が、10年後に地元の草野球チームで再会し、わだかまりを乗り越えていく様子を描く。

   市井さんは孝弘の姉・今日子として、10年前のトラウマを抱える弟に向き合う役柄。大和田さんは野球部のマネジャー、持田早紀を演じる。葛藤を抱えた2人の間を取り持つ役柄だ。

   市井さんは「役作りをする上で、そこまで苦労したことはなかった」とする一方で、「『なぜ私なのかな』というところは、ふと疑問に思ったんですよね」。出演を打診した経緯を主催者に問い合わせたところ、アイドル出身者としてのキャリアについて「市井さんが先陣を切って表現していただきたい」と伝えられたといい、

「これは本当に私に与えられた役割なんだろうな、と思って、南那ちゃんの力も借りて初日を無事に迎えられたことをすごく嬉しく思います」

と話した。

アイドルの2年間は「駆け抜けた時代」

   市井さんがアイドルとして活動したのは1998~2000年の2年間で、市井さんにとっては「駆け抜けた時代」だ。アイドル時代と同様、「お客様を前にして表現ができるという機会」を生かすべく今回の作品に臨んだ。2年間を含むすべての経験が、今回の作品に結実しているという。

「本当に一つ一つ大事なことを積み重ねて、今の市井紗耶香が居させてもらえているので、全ての経験が、今ここの集大成、『遠き日の落球』に出ているのでは」

   大和田さんは、この日の公演を見た人から「アイドル時代の南那ちゃんを見た気がしました」という声も寄せられたといい、

「懐かしい気持ちになってもらえる舞台だと思うので、そういう感想をいただけたのは嬉しい」

と話した。もっとも、大和田さんにとってアイドルのステージと舞台は「全く別物」で、「すごく舞台の方が緊張する」という。

   「遠き日の落球」は「シアター・アルファ東京」(東京都渋谷区)で、2月19日まで1日2回上演予定。舞台はアドリブなどで内容が変わりうる「生き物」だ。残りの公演について、次のように意気込んでいた。

「演者側と、お客様が何か一体となって『混ぜこぜ』で作られていく舞台になっていくのでは。それが楽しみ」(市井さん)
「他の演者さんに感化されながら、私ももっと頑張りたいなと思います。(回数を重ねて)段取りがスムーズになる分、もっと深く感情移入できれば」(大和田さん)

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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