井上尚弥は「間違ったら負ける」 具志堅用高氏が分析したフルトンの実力「簡単には倒せない」

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   プロボクシングの元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(67)が2023年2月14日にユーチューブチャンネルを更新し、今春に開催される可能性のあるWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトル戦を独自に分析した。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「フルトンはボクシングがうまい」

   同タイトル戦は王者スティーブン・フルトン(米国、28)と元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)の対戦が予想され、米スポーツ専門局「ESPN」(WEB版)は、井上、フルトン両陣営が対戦に合意し5月の日本開催を目指していると報じた。

   22年6月に行われたフルトン対ダニエル・ローマン戦を映像で見たという具志堅氏は「(フルトンの)動きが良かった。サイドの動きとかバックステップとかすごく良かった」と評価し、次のように分析した。

「フルトンはボクシングがうまいね。動きと目がいい。パンチをもらってないね。打ったらすぐ動く。動いたらすぐ打つ。そういうボクシングをしている。ローマン戦みたいなボクシングをされたら簡単には倒せないと思う」

   フルトンはローマン戦でフットワークを駆使して寄せ付けず、12ラウンドを戦い抜き3-0の大差判定で王座防衛に成功した。3人のジャッジのうち2人が120-108で支持し、残り1人は119-109だった。

   具志堅氏は「ローマン戦よりも(フルトンの)足が動いていけば判定まで行く可能性が高い」と分析し、スタッフから「フルトンがポイントアウトする可能性はありますか?」と問われると「ありますね」と即答した。

「フルトンのパンチは怖がらなくても大丈夫」

   そして「間違ったら負ける可能性も高い。ローマン戦みたいにサイドの動きをされたら」とし、「ローマン戦みたいな試合をされたら井上は本当に苦戦すると思いますよ。12ラウンドまで行く可能性が高い」との見解を示した。

   フルトンの攻略法についても言及しており、自身の経験から井上に助言した。

   「それ(アウトボクシング)をさせないようなボクシングをするにはボディーを打っていった方がいいね。徹底して」とし、「私の経験の中ではボディーをしつこく打つから(相手の足が)止まるんですよ。それで上を狙っていく」と説明した。

   フルトン戦が実現すれば井上にとって初めてのスーパーバンタム級でのリングとなる。具志堅氏は井上がリングの上で体格差などをどう感じるかは本人しか分からないとしつつも、「(フルトンの)パンチは怖がらなくても大丈夫です」と強調した。

   そして「井上チャンピオンはパンチ力がある。それをどこで仕掛けるか。どういうパンチで倒すか。これはやってみないと分からない」とし、「ロープに追い込んでいくということも大事」との見解を示した。

   フルトンは複数の米メディアの取材に対して井上戦について言及しており、王座防衛に自信を見せている。

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