プロ野球の春季キャンプが2023年2月1日にスタートした。3年ぶりのリーグ優勝を目指す巨人は、1軍が宮崎県でキャンプを張っている。
昨季はリーグ4位に終わりクライマックスシリーズ(CS)進出を逃す屈辱を味わった。今季は「奪回」をチームスローガンに掲げ頂点を目指す。第3次政権の5年目となる原辰徳監督(64)はどのような采配でチームを優勝に導くのか。J-CASTニュース編集部は巨人の元戦略コーチである橋上秀樹氏(57)に戦力を分析してもらった。
昨オフは外国人選手を大幅入れ換え
昨オフ、フリーエージェント(FA)での補強をしなかった巨人は外国人選手を大幅に入れ換えた。
C.C.メルセデス投手(28)、マット・シューメーカー投手(36)、ルビー・デラロサ投手(33)、チアゴ・ビエイラ投手(30)、ゼラス・ウィーラー内野手(36)ら複数の外国人選手を自由契約とし、投手4人、外野手1人の計5選手を獲得した。
国内では広島・長野久義外野手(38)、ソフトバンク松田宣浩内野手(39)らベテランが加入し、現役ドラフトでオコエ瑠偉外野手(25)を獲得した。
橋上氏は今季、投打共に新外国人選手がポイントになると指摘し、「特に昨シーズンはピッチャー陣の数字が悪かったので、新加入の外国人選手がどれくらい機能するかというところで大きく順位が変わってくる。セ・リーグは戦力が比較的拮抗しているので優勝も十分狙うことができると思います」と分析した。
今季4人の外国人投手を獲得し戦力を補強。フォスター・グリフィン(27)、タイラー・ビーディ(29)、ヨアンデル・メンデス(28)は先発ローテーションとして期待され、ヨアン・ロペス(30)はリリーフ候補となる。
ブリンソンの打撃に物足りなさも
橋上氏は「キャンプの様子を映像で見ている限り外国人ピッチャーは非常に良いと思う」とし、「グリフィン投手やビーディ投手をどのように起用するかはキャンプを見てからになってくるが、この2人は活躍すると思います。投球フォームのバランスが良く、制球に苦しむことがないかと思います」と評価した。
さらに「ピッチャー全体で言えば、今季はバリエーション的にも豊富で飛躍的に改善する可能性は大いにあると思います」と続けた。
野手は前サンフランシスコ・ジャイアンツのルイス・ブリンソン外野手(28)が加入し、センターのレギュラー候補に挙がっている。
橋上氏は「打順は岡本(和真)選手が4番に入るでしょう。坂本(勇人)選手が今のところ元気そうなのでクリーンナップの一角を担い、ブリンソン選手もクリーンナップを期待されている。ただキャンプを見ていると打撃に物足りなさを感じます。ブリンソン選手がどれだけ打つことができるかというのがひとつのポイントになってくるでしょう」と解説した。
そして「ヤクルトがリーグ連覇したのは村上(宗隆)選手の活躍も大きかったが、オスナ選手、サンタナ選手の2人の外国人選手が打線で機能したというのが大きな要因でしたから」と語った。
【一軍】第2クール2日目?
— 読売巨人軍(ジャイアンツ) (@TokyoGiants) February 8, 2023
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