大阪府泉大津市が作成したとする、新型コロナワクチンに関するチラシが物議を醸している。
ワクチンの副反応を強調してワクチン忌避を促すような内容だが、市は2023年2月14日、J-CASTニュースの取材に困惑気味に否定した。
「なぜそのようなものが出回っているのか...」
「あなたの体調不良ワクチン後遺症かも?」――。こんな大見出しのチラシには、「記憶障害」「抑うつ」「嗅覚障害」など、ワクチン接種によるとするさまざまなリスクが列挙されている。
男性のイラストとともに「ワクチン打たなきゃよかった」と体験談のような文言も載っていた。チラシ中央には泉大津市市役所健康づくり課の名があり、相談窓口として電話番号が案内されている。
このチラシが2月13日ごろからツイッターで拡散している。いわゆる「反ワクチン」的な言説を繰り返すアカウントが「全ての市町村でやるべき」「さすが南出市長の泉大津市」と称賛とともに広めている一方、市の姿勢を問題視する反応が多い。
泉大津市健康づくり課は14日、J-CASTニュースの取材に「なぜそのようなものが出回っているのか...」と関与を否定した。
昨日、問い合わせがあり事態を把握したという。チラシは身に覚えがなく、寝耳に水だった。今後の対応については「様子をうかがっている状況で、未定です」と話した。