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1軍登板ゼロ→いきなりローテ定着も? 覚醒が期待されるDeNA&ロッテの「ブレーク候補」

   近年は若手投手のブレークが目立つ。

   昨季はプロ2年目だった高橋宏斗(中日)が19試合登板で6勝7敗、防御率2.47と頭角を現し、今年3月に開催されるWBCで侍ジャパンのメンバーに選出された。球界を代表する投手となった佐々木朗希(ロッテ)、宮城大弥(オリックス)も高卒2年目に1軍でブレークしている。

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DeNA小園は「2年目のブレーク」実現できるか

   今年も注目株がいる。その筆頭格が小園健太(DeNA)だ。

   ドラフト1位右腕はプロ1年目となった昨年、球団の方針により夏場まで体力作りに専念した。シーズン終盤に新型コロナウイルス感染で1軍デビューは叶わなかったが、オフの自主トレでは涌井秀章(中日)に弟子入りを志願。走り込み、キャッチボールなど基礎を大事にするトレーニングで下半身を強化し、涌井から技術面で金言を受けた。

   2年目の春季キャンプは1軍スタート。スポーツ紙記者は「昨年より体が一回り大きくなった感じがしますね。直球が力強く、変化球の制球もまとまっている。開幕で先発ローテーションに入る可能性は十分にあるでしょう」と期待を込める。

   市立和歌山商でバッテリーを組んでいた松川虎生(ロッテ)は高卒1年目の昨年に開幕スタメンマスクをかぶり、佐々木朗希との「10代バッテリー」で完全試合を達成するなど活躍が目立ったが、まだプロ野球人生はスタートしたばかり。小園の覚醒が楽しみだ。

ロッテ3年目右腕・中森に注目

   3年目右腕・中森俊介(ロッテ)もネクストブレークの有力候補だ。1年目は体力づくりに専念し、昨年はファームで6試合登板して1勝0敗、防御率0.90と春先に快調なスタートを切ったが、4月中旬以降は右肩を痛めて登板なし。

   だが、故障が癒えた昨秋のフェニックス・リーグで150キロの直球を披露し、吉井理人監督の評価が高い。直球が手元でスライドする独特の球質でゴロを打たせる投球が真骨頂だ。

   新星の台頭はチームに大きなプラスアルファをもたらす。小園、中森の両右腕は実戦で結果を残し、開幕1軍メンバーに入ることができるか。(中町顕吾)