「子連れ客お断り」カフェの決断に反響 きっかけは迷惑客...話題ツイートに見る「飲食店の葛藤」

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   回転寿司チェーンなどの飲食店での迷惑行為をめぐる問題が、連日のように取り沙汰されています。Twitterではこれまでも、利用客のマナーや飲食店経営者の心情などについて議論が交わされてきました。

   ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」、今回は利用客の迷惑行為に悩む飲食店と、客のマナーにまつわる話題を掘り下げます。

  • 反響を呼んだカフェの決断(画像はイメージ)
    反響を呼んだカフェの決断(画像はイメージ)
  • なめた指で寿司を触る男性(投稿された動画から)
    なめた指で寿司を触る男性(投稿された動画から)
  • 反響を呼んだカフェの決断(画像はイメージ)
  • なめた指で寿司を触る男性(投稿された動画から)

「食べない方の入店お断り」ラーメン店の決断

   茨城県水戸市のとあるラーメン店では、ラーメンを400円で提供しています。日頃から客の要望があれば麺を少なめにしたり、子どもの取り分け用の器を出したりといった対応もしていました。

   ところが、ある利用客の行為をきっかけに「今後食べない方の入店お断り」という宣言と、その理由をTwitterに投稿しました。

   宣言のきっかけとなったのは2人組の客の行動でした。客の1人は「食べない」と言って注文しませんでしたが、実際はもう1人が注文したラーメン1杯を2人で分けて食べていたのです。店が「安価で提供している以上商売にならない」と事情を説明すると、多くのTwitterユーザーが発言を支持しました。

あるラーメン店『今後食べない方の入店お断り』の宣言を支持する客側の声「ほんとに理解できるし正しい対応」「お店もルールを作りたくない」 - Togetter

   投稿を見た飲食店関係者のツイートによると、飲食しないのに水を飲んだりティッシュを使ったりといった客は珍しくなく、店によっては「1人1オーダー」というルールを明確にしたところもあるそうです。

   このラーメン店が「こういったルールはお客様がお店に作らせている」とツイートしている通り、飲食店がルールを設けるきっかけは、利用客の態度にもあることがわかる事例となりました。

「客の態度にショックを受けた」ツイート拡散後に謝罪の電話が

   もうひとつ、利用客の行動や態度がきっかけでルール作りをしたところ、よい方向に向かった例もあります。

   子育て中の親にとって、小さな子どもを連れての外食は特に気を遣うもの。そのため親子で入店できる飲食店は貴重な存在ですが、岡山のとあるカフェがTwitterで行った宣言が注目を集めました。カフェが行った宣言の内容は「当面の間、未就学児を連れたお客さんの入店をお断り」するというもの。原因は、店内にある障子を破かれることが多くなったうえ、子どもが破いてしまったことについて保護者からの報告がないこともあったためでした。

   カフェは「すべての幼児連れのお客様がこのような方たちではないと承知している」としつつも「保護者の態度にショックを受けている」と投稿。苦渋の決断だとツイートしています。

   このツイートへの反響は大きく、子育て家庭のユーザーからも納得する声があがりました。投稿はTwitterで拡散されたうえ、テレビでも放送されるほどに。しばらくするとカフェには保護者から「お詫びをしに伺いたい」という電話があったそうです。

店内の障子を派手に破かれ未就学児を連れたお客さんの入店をお断りする事になってしまった岡山のカフェに続報「保護者を名乗る方からお電話をいただきました」 - Togetter

   カフェとしては「お申し出いただいた気持ちだけで十分です」と伝えたとのことでした。

   なお、ネットメディア「ねとらぼ」の当時の報道によれば、店はほどなくして子連れ客もOKとしたそうですが、事前に約束事項を確認してもらったうえでの入店をお願いしている、としていました。

   子連れの利用客との間で起きた例を挙げましたが、どのような場合でもお店に迷惑をかけてしまった場合、ひとこと声をかけてお詫びするだけでも、お互いの気持ちは変わってくるものではないでしょうか。

食べ終わったお皿は重ねていい?お店側が本当はしてほしくないこと

   いっぽう、利用客がお店にとってよかれと思ってしたことが、逆にお店へ迷惑をかけている例もあるようです。

   例えば「店員さんが片付けやすいように」と、食べ終わった皿を重ねておく行為も、お店によっては「ありがた迷惑」になることもあるそう。テレビでこのことを知ったというTwitterユーザーが「お店側が本当はしてほしくないと思ってること、もっと知りたーい」と投稿したところ、飲食店で働く人たちから「本当はありがた迷惑」だと思っている行為の事例が集まりました。

食べ終わった食器は重ねないで欲しいみたいな『お店側が本当はしてほしくないこと』をもっと知りたい→様々な業種から集まる - Togetter

   「紙ナプキンなどのゴミをグラスに入れないでほしい」「スタッフが持っているトレイから料理を自分で取らないでほしい」など具体的な例や、旅館や美容院、航空会社など、接客をともなう業種で働く人たちからの情報も。それぞれの立場から生の声が届き、有意義なやりとりが生まれました。

   このように、飲食店で働く人たちの本音がわかるのもTwitterならではと言えるでしょう。以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

まとめ一覧

あるラーメン店『今後食べない方の入店お断り』の宣言を支持する客側の声「ほんとに理解できるし正しい対応」「お店もルールを作りたくない」 - Togetter

店内の障子を派手に破かれ未就学児を連れたお客さんの入店をお断りする事になってしまった岡山のカフェに続報「保護者を名乗る方からお電話をいただきました」 - Togetter

食べ終わった食器は重ねないで欲しいみたいな『お店側が本当はしてほしくないこと』をもっと知りたい→様々な業種から集まる - Togetter

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