「なんとなく他人事に」「一括りにされるのは嫌」若者たちの意見は
SNS上でのZ世代に対するネガティブな投稿を、若者はどう思っているのだろうか。1997年生まれの男性はJ-CASTニュースの取材に「『自分はZ世代だ』という自覚があまりない」とした上で「一部の過激な人たちの行動だけを見てその属性やコミュニティ全体を蔑視する行為にはあまり良い印象は持っていません」と話す。
また、「自分はいわゆる『Z世代』と呼ばれる世代に広く共有されているトレンドや常識とかに疎い」とし、「『Z世代がまたやらかした』みたいな論調もなんとなく他人事に感じていて、それ(レッテル貼り)に不快感を覚えたことはないです」とする。
一方、2001年生まれの女性は「まともな人たちがほとんどなのに、迷惑行為を起こしている人たちと一緒にされたくない」、2003年生まれの女性は「昔の時代にもこういう迷惑行為はあったと思う。Z世代だからって一括りにされるのは嫌ですね」と話す。
『世界と私のAtoZ』著者の竹田氏は23年2月5日、取材に「子供の頃からSNSやネットと常につながっていることによって『多様な価値観』を持ちうる世代だからこそ、『負のレッテル』を一概に貼ってしまうことは大人として無責任」だとする。
また、一連の飲食店などでの迷惑行為については「『世代』の傾向というよりも、全世界にどんなことも発信できしまうツールを『社会的責任』や『倫理観』が形成されていない若い人が持ってしまったことの影響を加味すべきではないか」と指摘した。