サザエさん放送中にdボタン押すと...意外機能に「6万いいね」 なぜ導入?フジテレビに経緯を聞いた

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   『サザエさん』の放送中にdボタンを押すと原作漫画が読める――。そんな投稿がSNS上で話題になり、「知らなかった」などと驚きの声が広がった。その後の放送で、実際にデータ放送を見て試すユーザーも出ている。

   一体なぜ原作漫画を読めるようにしたのか。J-CASTニュースは、フジテレビに詳しい話を聞いた。

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  • フジテレビ公式サイトより
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「噂のdボタンで原作も一緒に楽しみました」

   毎週日曜日18時30分から放送される国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)は、漫画家・長谷川町子さんの同名の4コマ漫画が原作になっている。アニメは1969年に放送が始まった長寿番組だ。

   話題の発端は、とあるユーザーによる2023年1月29日のツイッター投稿だ。『サザエさん』放送中にdボタンを押すとデータ放送で原作漫画が読めるとし、4コマ漫画がテレビ画面に表示されている様子の写真も添付した。

   この投稿は2月8日までに2万1000件以上のリツイートや6万4000件以上のいいねを集めるなど話題に。「知らなかった」「今度やってみます!」といった驚く声が寄せられた。その後、5日放送の『サザエさん』の時間帯には、「噂のdボタンで原作も一緒に楽しみました」「本当に原作が見れる」などと実際に試すツイッターユーザーも見られた。

   そもそもこの試みは一体いつから始まったのか。

   フジテレビは4日、J-CASTニュースの取材に対し、2018年10月7日から連動データ放送を始め、「きょうのおはなし原作」も見られるようになったと明かす。

   フジテレビ公式サイトの開始当初の紹介によれば、『サザエさん』のデータ放送では、原作漫画のほかにも複数のコンテンツがあり、番組最後に行われるサザエさんとのじゃんけんの勝敗結果によって次回放送時にスタンプがもらえたり、じゃんけんの成績表が見られたりする。

「視聴者の皆さまに楽しんでいただけるコンテンツを」

   サザエさんのデータ放送について、同社は「もともとは2013年に開始した『めざましじゃんけん』というデータ放送連動企画の成功がきっかけ」だと振り返る。

   その流れで、「"じゃんけんの元祖・サザエさんと視聴者の皆さまがじゃんけんをできるようにしたい"という思いから、レギュラー放送での『サザエさんとじゃんけん』を実現させたいと考えていました」という。

   2016年の『27時間テレビ』では、「サザエさんとじゃんけん」を実現できたものの、レギュラー放送での企画実施は、技術的な理由から困難だったという。それが解決し、18年10月7日からレギュラー放送の連動データ放送で「サザエさんとじゃんけん」ができるようになった。

   漫画掲載もそれに合わせて始めた。

「他にも視聴者の皆さまに楽しんでいただけるコンテンツを、という考えから『きょうのおはなし原作』も掲載することになりました。アニメ『サザエさん』で放送される一つのお話に対して、原作は必ずしも一つとは限らないというところも楽しんでいただければと考えています」

   アニメ制作会社・エイケンの協力で、毎話の原作漫画をデータ放送で紹介できていると、フジテレビは取材で感謝を述べている。

   「今回、原作漫画の掲載に対して大きな反響をいただけたのには驚いています。視聴者の皆さまに喜んでいただけたことがうれしく、継続してきて良かったと感じています」とコメントしている。

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