「職員に男性が多いのでBLばかりが選定されるのでは」
日本共産党、立憲民主党、ミライ会議の担当者は、会派として陳情に賛同した。
共産党のとや英津子氏は、不健全図書類の指定がコミック、とりわけボーイズラブ(BL)作品に集中しており、指定のプロセスにも問題があると指摘する。都職員との質疑応答で、対象となる書籍の調査を担当する都職員が男性5人、女性1人であることについては、「担当の職員に男性が多いのでBLばかりが選定されるのではないかなど懸念の声も寄せられている」と訴えた。
立憲の阿部祐美子氏は、「公権力が過剰な効果を及ぼしている」と訴える。不健全という名称はクリエイターの名誉も傷つけるものだとして、作者が若手であった場合は将来が左右される可能性もあるとし、改善を要望した。
ミライの桐山ひとみ氏は、「区分陳列ゾーニングについてはあってしかるべきだと考えていますが、健全か、不健全かということについては基本的な価値基準であり、わいせつの定義についても同様で時代で変わってきます。今の時代に合わせて、年齢などに対応して図書区分をしていることがわかる表現を検討すべき」だとして、陳情に賛意を示した。
公明党の委員からの発言はなかった。