チャンネル登録者数62万人超えのフィットネス系YouTuber「アクトレブログ」さんが2023年2月8日にYouTubeチャンネルを更新し、自身の動画コンテンツに「サムネイル詐欺」などの批判があったことを受け、謝罪した上で真意を語った。「情弱ビジネス」などの一部批判には反論している。
アクトレブログさんはエンターテインメント集団「シルクドソレイユ」の元パフォーマーでもあり、筋力トレーニングやダイエットなどの動画を投稿している。
「サムネ詐欺が酷すぎる雰囲気」
きっかけは、YouTuberでボディビルダーの山崎恭介さんが3日に公開した、「スクワットはしろ!?プロが教える究極の脚トレが目から鱗すぎます」と題した動画だ。アクトレブログさんが1月31日に公開した「スクワットはするな!? プロが教える究極の脚トレが目から鱗すぎます」と題した動画のパロディで、元の動画のサムネイルでは、「低重量のみ」「スクワット不要」などの文言が並んでいた。
山崎さんは動画で、本人のモノマネを交えながら、「低重量を使って脚をバキバキにしていきましょう」と意気込む人物がトレーナーに呆れられるという寸劇を披露し、高重量で大きな負荷をかけたスクワットを披露していた。山崎さんは22年にも、「某アクトレブログのサムネ詐欺が酷すぎる雰囲気」「『1日1回で腹筋が割れる』というタイトル詐欺で視聴回数を稼ごうとする元シルクドソレイユの雰囲気」などと、同様の趣旨のパロディ動画を公開している。
アクトレブログさんは23年2月3日、「流石に粘着質すぎるので本気で動きます 徹底的にやるので覚悟しておいて下さい」とツイッターでコメント。山崎さんは5日に「某アクトレブログにガチで訴えられるかもしれない雰囲気」と題した動画を公開し、「でも俺何かしたっけ? サムネ詐欺とか明らかにおかしいことやってるから、それを正そうとしてやってるだけなんよね」と意に介さない様子だった。
「少し曲がった形で皆さんに届いてしまった」
アクトレブログさんは8日、「悲しい...僕は筋トレ界隈から嫌われていました」と題した動画を公開。山崎さんの動画の影響力に触れ、「見る人が見れば、間違った捉えられ方をされるんじゃないかなっていう内容だった」「(アクトレブログさんが)嘘をついてるようにしか、動画の内容になってない」「このまま放置するとチャンネル自体が潰される」などの理由で3日のツイートに至ったと説明した。
アクトレブログさんは、指摘された「タイトル詐欺」や「サムネイル詐欺」について、「本当にすみません」「よりわかりやすく多くの人に伝えることを意識するあまりに、それが少し曲がった形で皆さんに届いてしまったという部分に関しては深く反省しております」と謝罪した。一方、動画自体は「初心者の人が見ても分かりやすく(なるよう)編集を心掛けている」として、詐欺扱いする人は「たぶん僕の動画を最初から最後まで見てくださったことがないと思う」と推測。冒頭やエンディングで「体を変えるために必要なことは毎日継続していくことが大事」という旨を伝えているとした。
自身の妹が2週間のストレッチで開脚できるようになったという実例をあげ「本当に2週間で開脚はできると思って配信しています」と自信。「人によって体が柔らかくなりやすい、筋肉がつきやすいっていうのはあるんだろうけど、一定期間本気でそれに向かって頑張ったらある程度の結果が見込めるっていうのが、僕の中では本当に思っているので、ああいったタイトルやサムネイルになっている」「『1日1回これだけで』というのは、『この1回を毎日継続してくださいね』というのを、動画の中でお伝えさせていただいてると思います」などとした。それでも、指摘を受けて改善していくという。
情弱ビジネスとの批判には「否定させてください」
情弱ビジネスとの批判については、「否定させてください」「人を騙す情報を発信したことは一度もないです」と断言。「トレーニングに正解はないと思っているんですよ」「スクワットしなくていいよみたいな動画。『スクワットやらないなんてふざけてる』みたいなこと(意見)をいただいたんですけど」「太い脚にしたくないっていう人もいると思うし、自分のなりたい体型は違うと思ってるんですよ」「チャンネル登録してくれてる方の90%ぐらいは正直ボディビルダーよりも普通に細マッチョになりたいと思ってる方が多いと思います」などと説明した。
お金や登録者稼ぎという印象を持たれていることに対しては、「僕のあげてるトレーニング動画は、半分ぐらい著作権かかってるんで収益化できてない」「登録者数とかが増えてることによる実質的なメリットは本当にない」などと説明した。
「僕はたくさんの人に(筋トレを)やって実感してほしいという思いから動画を作ってるんで。そこはちょっとわかってほしい部分ではあります」と伝えたほか、「皆さんにより良い有益な情報、楽しんでいただけるコンテンツを発信していこうと思うので、これからもよろしくお願いします」と動画を締めくくった。