2023年2月6日にトルコ南部のシリア国境近くで発生したマグニチュード7.8の地震で、地元の救助隊が猫を救出する動画が反響を集めている。
最も被害が大きかった地域の1つとされているシリア国境に接するトルコ・ハタイ。少なくとも数百人が死亡し、1200以上の建造物が倒壊したと報じられており、現在も市民や救助隊員による救出活動が続いている。
海外メディアが動画を公開
話題になっているのは、ロイターの公式ツイッターアカウントなどが2月9日に伝えたニュース。地元の救助隊が、がれきの下から猫を救出し、笑顔を見せる動画を公開していた。本文によると、がれきの下にいる大学生を発見した際、その学生は自分を引き抜く前に猫を助けるよう救助隊に頼んだ。猫の名前は「ストロベリー」だという。
他にもツイッターでは大地震の被害から救出された猫の画像や動画が多く投稿されており、「猫を飼っている人なら、誰でも同じことをしたはず」「トルコのためにみんなが力を貸してくれますように」という声があがっている。
トルコは猫と共存していることで知られる。ニューズウィーク日本版・World Voiceの21年5月11日付記事によると、「トルコ人は全体的に猫や犬に寛容ですが、その中でもイスタンブールは特に猫や犬に優しい都市」という。国民の多くがイスラム教徒で「イスラム教の預言者ムハンマドが猫好きであったともいわれており、それもトルコで猫が古くから可愛がられる要因だったのかもしれせん」としている。
When a local rescue team found university student Kerem Cetin under rubble in Turkey's Hatay, the earthquake victim immediately asked them to save his cat before pulling him out pic.twitter.com/WmwQC4csT2
— Reuters (@Reuters) February 8, 2023