「年齢に限界がないことを見せたい」 53歳で現役復帰...大リーグ公式も称賛した元NPB投手の挑戦

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   大リーグ公式サイト「MLB.com」(WEB版)は2023年2月7日、オリックス・ブルーウェーブ、大リーグのニューヨーク・メッツなどでプレーし、オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)で現役を続けるク・デソン投手(53)の特集記事を公開した。

  • 大リーグ時代のク投手(写真:アフロ)
    大リーグ時代のク投手(写真:アフロ)
  • 大リーグ時代のク投手(写真:アフロ)

1月の復帰戦で2奪三振の快投

   「永遠に投げるかもしれない53歳」とのタイトルで記事を展開し、過去の経歴などを紹介しながらいまだ現役を続けるクの偉大さを称賛した。

   ABLのジーロング・コリアに所属するクは23年1月19日にアデレードで行われたアデレード・ジャイアンツ戦に登板。7点ビハインドの8回にマウンドに上がり、打者3人に対して無安打無失点、2つの三振を奪う快投を見せた。

   クが韓国リーグでプロデビューしたのは今から30年前の1993年。96年に頭角を現し最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得した。00年シドニー五輪に韓国代表として出場し、銅メダル獲得に貢献した。01年にオリックスに移籍した。

   オリックスでは4年間プレーし、通算24勝34敗10セーブ、防御率3.88の数字を残した。05年にメッツに移籍したが在籍はわずか1年で、06年に韓国球界に復帰した。国内リーグで06年から5年間プレーした後、ABLに活躍の場を求めた。

「ボールが遅すぎて打者はどうしたらいいのか...」

   ABLでは10-11シーズンから15-16シーズンまで選手としてプレーし、18-19シーズンは韓国出身選手で構成されるジーロング・コリアの監督を務めた。同シーズンは選手としても試合に出場し、19年1月のブリスベン戦でマウンドに上がり1回1安打無失点を記録した。

   現役復帰にあたりクは地元メディアの取材に対して「130キロ程度は投げられるようにずっと体を作った」と語っていたが、4年ぶりのマウンドで130キロには届かなかったようだ。それでも最速75マイル(120.7キロ)を記録したという。

   「MLB.com」の取材に対してクは「ボールが遅すぎて打者はどうしたらいいのかわからなかった」と冗談交じりに復帰マウンドを振り返り、「年齢に限界がないことを見せたい。目標はオーストラリア、韓国どこにいようとできるだけ長くボールを投げることです」と意気込んだ。

   同サイトは「クは完全に引退することは決してないと固く心に誓っているようだ」と指摘した。

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