「使い物にならない」監督酷評の宇田川優希 侍サプライズ選出に心配の声「調整が非常に難しい」

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   侍ジャパンに選出されたオリックス・宇田川優希の投球に、中嶋聡監督が苦言を呈したことが反響を呼んでいる。

   スポーツ各紙の報道によると、宇田川は春季キャンプで連日ブルペンに入っているが、自慢の直球が本来の伸びを欠いているという。WBC球の感覚をまだつかめていないことも影響しているのだろう。中嶋監督は「調整不足」「今のままじゃ使い物にならないのでは」などと厳しく指摘したという。

  • オリックスの本拠地・京セラドーム大阪(画像はイメージ)
    オリックスの本拠地・京セラドーム大阪(画像はイメージ)
  • オリックスの本拠地・京セラドーム大阪(画像はイメージ)

「中嶋監督の苦言も愛のムチでしょう」

   宇田川は20年育成ドラフト3位で入団。昨年にファームで好投を続け、7月28日に支配下昇格すると、150キロ台中盤の浮き上がるような軌道の直球と落差の鋭いフォークを武器に、「勝利の方程式」で不可欠な存在となった。

   19試合登板で2勝1敗3ホールド、防御率0.81。リーグ連覇、26年ぶりの日本一に大きく貢献した。三振奪取能力が高く、縦の変化で勝負できる投手は貴重だ。今年3月に開催されるWBCで侍ジャパンに「サプライズ選出」された。

   スポーツ紙記者は、シーズンに向けての調整で不安を口にする。

「能力は誰もが認める本格派右腕ですが、あまりにも速いスピードで駆け上がっているので、故障が心配です。まだ入団して3年目。本来ならキャンプで心身のコンディションを整えてシーズンに臨みたいところですが、WBCに選出されている。名誉なことだし、貴重な経験になりますが、シーズンに向けての調整が非常に難しい。中嶋監督の苦言も愛のムチでしょう。プロ意識を高く持たなければ、結果を出し続けられない世界ですから」

   スケールの大きい投球スタイルはメジャーリーガーにも見劣りしない。宇田川はこの壁を乗り越えられるか。(中町顕吾)

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