航空自衛隊横田基地(東京都福生市など)が2023年2月6日、隊員の食事を公開し、献立の変化に驚きが広がっている。
同基地は約1年前にも食事風景をSNSに投稿し、その質素ぶりに改善を望む声が少なくなかった。広報担当者は取材に、食費にあたる「糧食費」が増えたと明かした。
ししゃも2尾から...
横田基地は6日、ツイッターで「令和4年度(2022年度)の横田基地で提供されている食事についてご紹介します!」とつぶやいた。
添えられた写真には、サーロインステーキに牛すじカレー、バラ焼き、から揚げと、肉を中心とした献立が並び、「隊員の活動に必要なカロリーや栄養素を取りつつ、隊員の嗜好を踏まえた食事を提供しています」「今後とも隊員に健康的でおいしい食事を提供していきます!(写真は一例です♪)」と日々の食事づくりに力を入れていると書き込んだ。
何気ない発信だが、21年11月16日の投稿と比較する形で注目されている。この時も「#横田飯」として前日の食事をツイートしたが、朝食の主菜がししゃも2尾など食事量が少ないのではないかと議論を巻き起こした。
河野太郎元防衛相はその3日後、「自衛隊の糧食費」と題したブログで、隊員の食事の基礎となる「栄養摂取基準」に過不足があり、見直しを進めていると伝えていた。例えば肉類は100グラムから160グラムに増量、調味料124グラムは75グラムに減量された。それに合わせ、糧食費の増額も報告している。
「おいしい食事を提供できるよう、給養員が日々努力しています」
今回の投稿には「急に豪華になってる」「改善の機運が高まったんだろうか」と変化を感じた人は少なくない。
横田基地広報班は7日、J-CASTニュースの取材に、2021年度の1人あたりの一日の糧食費は925円(朝:212円、昼:371円、夜:342円)だったが、22年度は949円(朝:218円、昼:380円、夜:351円)に増えていると明かした。
献立は、栄養士のアドバイスを踏まえ毎年見直しており、隊員への嗜好調査やリクエストも募っているという。広報班は「おいしい食事を提供できるよう、(炊事を担当する)給養員が日々努力しています」としている。
令和4年度の横田基地で提供されている食事についてご紹介します!
— 航空自衛隊横田基地 (@JasdfYokota) February 6, 2023
自衛隊では、隊員の活動に必要なカロリーや栄養素を取りつつ、隊員の嗜好を踏まえた食事を提供しています。
今後とも隊員に健康的でおいしい食事を提供していきます!(写真は一例です♪) pic.twitter.com/OKwnbRflzj