「何気ないことばをより身近に」
取材に対し三省堂は、「明解国語辞典」刊行80周年記念キャンペーンの一環で制作したと明かす。
「『明解国語辞典』の流れを汲む『新明解国語辞典』『三省堂国語辞典』を使ってSNS利用者に辞書の面白さを再認識していただけないかというところが企画のスタートです。
辞書というと少し硬い印象を持たれる方が多いと思いますが、そもそも辞書は皆様の生活に寄り添う『ことば』を集めた書籍です。このスタンプが、何気ないことばをより身近に感じていただけるきっかけとなれば、辞書出版社としては嬉しい限りです」
スタンプでは、「使用シーンを想定した基本的なことば」や、「辞書ならではの特徴が感じられることば」を採用したという。
「おはようございます」などの挨拶、「それな」などの相槌に加え、先述の「了解」など豆知識的な要素が含まれることばが選ばれている。さらに特徴的な語釈があるスタンプもある。例えば「凡人」については、下記のように説明している。
「自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして、他に対する影響力が皆無のまま一生を終える人。〔家族の幸せや自己の保身を第一に考える庶民の意にも用いられる〕」
こうした語釈はツイッターでも話題になり、「凡人が辛辣...」「人情味あふれる解説はたまらんよw」といった感想が投稿されている。