国立国会図書館でも調べるのが大変な「希少名字」
写真集のタイトル「彼女の名前」は総合プロデューサーの秋元康氏がつけた。地頭江さんにとって秋元氏は「本当に面識が1ミリもなくて想像上の人物だった」(1月14日、劇場公演)が、秋元氏が珍しい名前に着目し、帯に次のメッセージを寄せた。
「彼女のその名前は本名だ。どう読むのだろう? そう思った瞬間から、君は、彼女に惹かれているのだ。興味がなかったら、どう読むのか興味をもつこともないだろう。」
「地頭江」の名字はきわめて珍しく、国立国会図書館の人文総合情報室で公開されている辞書のうち、唯一収録が確認できたのが「難読・稀少名字大事典」(東京堂出版)。「ぢとうえ」ではなく「じとうえ」の項目で「鹿児島県の名字。日置市などにある」と紹介されている。
「音々」は、母親が「音」の漢字を名前に使いたいと考えていたところ、俳優の大塚寧々さんがテレビに映り、「『音々』、かわいいじゃん!」とひらめいて決めたという。
地頭江さんが囲み取材に応じるのは、1年ぶり2回目。地頭江さんにとって、舞台や映画、今回の写真集など活躍が広がる1年だった一方で、グループは先輩メンバーの卒業が相次いで世代交代が進む、変化の途上にある。記者の質問に答える形で、グループのあり方にも言及した。
地頭江さんは22年10月9日の劇場公演のあいさつや、10月14日の音声配信番組で、10月16日に千葉・幕張メッセで開かれたコンサートが「グループにとって大きな分岐点」になると話していた。地頭江さんによると、「分岐点」は「『なんとなくそんな気がする』という体感」から出た表現。グループが変化する中で、それぞれのメンバーが「頑張りたいこと」に向き合うことで、グループが良い方向に向かうことを期待して出た言葉だ。
「みんながもう1個自分の中で頑張りたいことや、頑張らなきゃいけないことを一番考えていた時期だと思っていて、そこでたくさん考えたことが、これからまた枝分かれしていく。そこで考えた人、考えていない人...。考えていない人はいないと思うんですけど、そういうことをできるグループだと、またいい方向に枝分かれしていけるのでは」