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電気の選択肢は増えたけれど

   2016年に電力の小売が全面自由化したことによって新しく参入した電気事業者、いわゆる「新電力」に関する話題もたびたび注目されます。

   新電力という選択肢が増えた時に注目されたのが、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金の単価が決まる「市場連動型プラン」です。市場価格が安い間は、通常に比べて電気料金を抑えることができると話題になったプランですが......。

   2021年の1月に、あるTwitterユーザーが投稿した、JEPXの取引情報を元にした電気の市場価格の変化を示すグラフが注目されました。

   グラフによると2020年の12月から2021年の1月にかけて電気の市場価格が急上昇しており、そのTwitterユーザーは「市場連動型で契約していて1月の電気代で泣く人がけっこういそう」とコメントしています。

   こちらの投稿について、実際に市場連動型プランを契約しているという人から、「電気代が1日5000円超える」「今月10万円コース」との悲鳴が多数あがりました。なかには「日中の全時間帯でふだんの10倍超えの電気代」という報告まで。

「今月10万円コース」1日の電気代が5000円...電気料金"市場連動型"プランで契約している家庭の電気代が電力不足などの影響で高騰し阿鼻叫喚の事態に- Togetter

   新電力に関しては、契約していた電力会社から「サービス終了のお知らせ」が突然送られてきたという投稿が話題になったこともあります。投稿したTwitterユーザーは、「電気のサ終」という珍しい事態に思わず「ソシャゲかい」というツッコミを入れています。

「うちの電気、サービス終了するんだけどwwソシャゲかいwwww」相次ぐ新電力の倒産・撤退に対するさまざまなご意見- Togetter

   新規の電力事業者が倒産したり、事業撤退したりするといった事例は複数発生しており、同じような「お知らせ」がきたというユーザーの報告も相次ぎました。また、突然の「サ終」のリスクがあることから新電力の利用を足踏みしているという人の声も見られます。

   電力の小売自由化により選択肢は広がりましたが、比較的新しい制度ということもあって予期せぬ落とし穴があることが分かる例です。導入を検討している人は、Twitterの体験談が参考になるかもしれません。

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