「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前」──。
100円ショップのDAISO(ダイソー)で、忍者や陰陽師の術として知られる「九字護身」柄のジェルネイルシールが販売されているとツイッターで話題になっている。発案者は小学5年生だという。運営会社と発案者の親に詳しい経緯を聞いた。
「大人では到底思い浮かばない斬新なアイデア」
話題になっているダイソーの商品は、爪にシールを貼って形を整えるだけで仕上がるジェルネイルシールの一種だ。黒いベースに白文字で、九字護身を表す「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前」の9文字が端から端まで書き込まれている。
ダイソーの利用者が2023年1月31日にツイッターで、「ギャルの陰陽師が使うネイルシールでは?」と商品を紹介したところ、投稿が大きく拡散され、「面白い!!めちゃくちゃ欲しい!!!」「なにこれ素敵、ちょっとやってみたくなっちゃうw」と反響が広がった。
運営会社・大創産業(広島県東広島市)の広報は2月3日、当該商品は1月頭に税抜き100円で発売したものだとJ-CASTニュースの取材に答えた。約1か月間の販売予定だが、店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合もある。
発案したのは、小学5年生の男子だと明かす。創業50周年企画「ダイソーれたことやる課」の一環として、15歳以下の「商品開発アンバサダー」を募集するプロジェクトにより実現した。子どもたちが新商品の企画から行い、チームディスカッションで開発を進め、POP作成などPR活動にも携わったものだという。公式サイトでは商品化された全52品が見られる。
広報によると、九字護身柄のジェルネイルシールは「一度見たら忘れられないインパクトがあるデザインにしたのがポイント」とのこと。
「印を覚えられるだけでなく、なんだか身を護ってくれるような気持ちになり、勇気が出てくるような気がするので、発表の前など緊張感がほぐれてリラックスした気持ちになる」とコンセプトを説明し、アイデアに対する講評は下記のように伝えた。
「大人では到底思い浮かばない斬新なアイデアだと思います。他にも何案かネイルシールの案は出ており、ディスカッションも見守っていましたが、他のアンバサダーも納得のアイデアで、こちらで商品化を進めることとなりました」