共産・志位委員長は「自分の口で言えばいいと思う」 「党首公選」への反応めぐりベテラン党員が抱いた違和感

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党首公選否定した論文は「党の決定」なのか

―― 22年8月23日付で党建設委員会の名前で出された論文「日本社会の根本的変革をめざす革命政党にふさわしい幹部政策とは何か 一部の批判にこたえる」では、党首公選を行うと「必然的に、党首のポスト争いのための派閥・分派がつくられていくことになる」と説明しています。これが規約でいう「党の決定」なのかは疑義がある、ということですね。

松竹: もしこの見解を党の決定にしたいのであれば、例えば第7回中央委員会総会(7中総=23年1月開催)で議論して決定すべきでした。「党の決定」というからには、やはり全国大会で、それこそ全国の代議員が議論して大会決定になったのであれば、それは「党の決定」でしょう。ですが、何か一部局が、しかも国民の中では聞いたこともないような部局がポンと出したものを「それで決定だから、それに反することは言えない」となったら...。赤旗にはいろいろな論文が載るし、記者の署名入り論評だって出ます。「どれが決定で、どれが決定じゃないんですか?」みたいなことになるのではないでしょうか。赤旗に論文を載せたから、それが「党の決定」だというのは、ちょっと異常だと思いますね。

―― 以前の規約には「党の内部問題は、党内で解決し、党外に持ち出してはならない」とありましたが、00年に採択された規約では「党外に持ち出してはならない」の部分が削除されたと聞きました。つまり、現行規約の方向性を踏まえると、自分の考えを党外に発表することは、必ずしも規約違反ではない、という主張ですね。

松竹: そもそも党内問題、内部問題って何なんですか?ということです。綱領でも規約でも、大会決定でも、「党の内部問題」が定義されたことはありません。もちろん、党の外に持ち出してはならない問題があることは分かります。それでも、党首の公選、政治的・社会的に話題になっていることで、党の政策に関わるようなことも含めて、議論をしていくべきものです。
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